活性酸素と活性酸素除去物質であるスカベンジャー




おはようございます。リンさんです。

アンチエイジングは興味深い分野ではありますね。ヒトは年齢に抗っていきたいと願う生物なのかもしれません。まあそういったサガといった所以外でも、高齢化社会を迎える現代において老化を抑制する事は喫緊の課題であると言えます。

しかし世の中には年齢に抗いたいという欲求だけが先行してしまっている為に、老化現象というものをしっかり理解せずに目に見える価値観だけで美しさを判断する単純さを至上価値にしつつあります。機序を理解し教養として物事を分解する事でヒトは貧しさを脱却できるのだと思います。

それが出来ないからこそ今の日本には病的な貧困の思考が蔓延しているわけですが、それはまた別の話にしましょう。

活性酸素と活性酸素除去物質

メタボリックシンドローム、ロコモティブシンドローム、フレイルと高齢化に伴って病気の発症率は抗えないものとなっている現代において、それでも健康的に過ごせるように提唱される危険性はまるで流行のように右から左へ流れていきます。

ヒトの寿命の基本設計は分かっていませんが、最大限年齢を重ねる事のできる限界設定は120歳だといわれています。そして近年まで人類の平均寿命は50歳にも満たないものでした。それがここ数十年で爆発的に延長した事になります。

加齢に伴って病気のリスクが上昇するという事は既に分かっている事実です。この間まで50年くらいしか生きなかったから発症しなかった病気が、長生きするようになって発症が目立つようになってきたというのが現代医学と人体の本当に取組むべき問題なわけです。

つまり人類最大の問題こそ老化の抑制、アンチエイジングであると言えます。ここでいう抗老化=アンチエイジングは人体の機能を老化させない方法の事を指します。

例えば肌のハリが無くなって来たから経皮吸収を期待した化粧品を使用するというのは対症療法です。結果として出現した肌の劣化を解決しようと肌に出た結果にだけ注目しているわけです。

しかし肌に出てきた不具合とは結果にしか過ぎません。体内で肌の調子が悪くなるような老化現象が起こり、その結果として肌を正常に保つ機能が阻害されたと考えるのが科学的に健全だと言えます。そしてこの体内で起こる老化現象には抗えないから、結果として出てくるものを管理する事でアンイエイジングとしましょうとしているのが現代なのです。

老化の機序(仕組み)

老化の機序は存在します。出てきた結果を何とかしようとする方法に必要以上に頼る必要は無く、我々は老化を抑制する事が出来ます。

老化の原因の1つに糖化があります。特にAGEs(エイジス=最終糖化産物)と呼ばれるものは最終と名のつく通りに体内でそれ以上の物質に変換する事が出来ない状態の糖化物質です。

糖化のプロセスは体内に取り入れた糖質がたんぱく質と結合する事で起こります。砂糖に熱を加えて煮詰めていくとカラメルになるように砂糖によって人体に焦げが出来ます。これをメイラード反応と呼びます。火で炒めるのと、体内の代謝反応は少し違いますが概ねイメージとしては正しいと言えます。

この糖化で出来た物質はカラメルがそうであるようにベタベタしています。身体の各所にベタベタと張り付く糖化物質ははがす事が困難になります。このベタベタでその場所が持つ機能が阻害されるわけです。

糖化リスクは文字通り糖質を大量に摂取する生活によって引き起こされます。身体を動かすエネルギーとして糖質を選ぶという事は糖化のリスクを高めてしまいますが、それを完全に止めるというのは基本的には無理ですから摂取量と質を再度考え直す必要性があります。

糖化を解消するためには糖がくっ付く事で変性したたんぱく質を除去する事と抗酸化作用の強い食材を摂取する事です。クエン酸、ビタミンC、たんぱく質豊富な食事ですね。

老化の機序、もう1つが活性酸素です。

酸素が無いと生物は生きていけません。しかし酸素によって生物は老化しています。酸素が老化の要因となる原因が活性酸素です。活性されているわけですから身体に良さそうなイメージですが、実際には「活性化しなくてもいいような物質まで活性化させてしまう酸素」という意味合いです。

しなくてもいい事をするヒトはが周りにいると非常に迷惑ですよね。つまり活性酸素とはそういう存在であると言えます。その迷惑が細胞膜を構成する主成分である脂質、ゲノムと呼ばれる生物の設計図であるDNAなどを傷つけるので非常に性質が悪いわけです。

ですから活性酸素の発生をできるだけ抑える事が健康維持や老化防止には、とても大切なことなのです。しかし酸素を無くすわけにはいきません。となると発生する段階の活性酸素を抑える事と同時に大事になるのが、活性酸素を除去する物質を摂取する事です。

活性酸素 4つの段階と除去物質

  • ① 第1段階 一重項酸素

紫外線・X線・放射線などを浴びると体内での一重項酸素発生の反応性が高められる事で作り出されます。紫外線から発生するという事で想像できるようにシミやシワの原因になります。また体内で発生した場合には、たんぱく質・脂質・DNAに障害を起こすと言われいます。

とても強い酸化力を持っているにも関わらず身体には無毒化する為の酵素が存在しないといわれており、体外から除去物質であるスカベンジャー(抗酸化物質)を摂取する必要があります。

  • ① 一重項酸素のスカベンジャー(抗酸化物質)

カロテノイドは黄色、橙色、赤色などの天然色素の事を指す言葉です。750種程度のものが存在している事が分かっていますが、一重項酸素のスカベンジャーとして最も有力なのがアスタキサンチンです。

アスタキサンチンは鮭に特に多く含まれる天然色素でその抗酸化力は非常に高いと言われています。体内有効量である12mgを鮭の切り身で摂取するには1日に500g食べる必要があります。

抗酸化ビタミンとしてはビタミンAB2CE、。体内で強力な抗酸化作用を発揮する尿酸 ビリルビン女性ホルモンなどもスカベンジャーに該当します。

  • ② 第2段階 スーパーオキサイド

三大栄養素であるたんぱく質・脂質・糖質をエネルギーに変える時に発生します。体内に細菌やウイルスなどが入ってきた時に生成される為に体内で最も発生しやすいと言われる活性酸素です。しかしスーパーオキサイドは消去されやすい活性酸素で下述のSODによって効率よく除去されます。

  • ② スーパーオキサイドのスカベンジャー

SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ SuperOxide Dismutase)は細胞に含まれているものとミトコンドリアの持っているものなどがあります。細胞に含まれるものは亜鉛と銅で活性しミトコンドリアのものはマンガンで活性化します。

ユビキノンはコエンザイムQ10と呼ばれる物質です。ミトコンドリア内でエネルギー通貨であるATPを作り出す際に重要は働きをします。それ以外にも抗酸化ビタミンとしてビタミンCビタミンEβ-カロテンがあります。

この中でβ-カロテンはプロビタミンAと呼ばれるもので必要に応じてビタミンAとして体内で変換される植物性のビタミンです。変換されなかった分のβ-カロテンが抗酸化物質として機能します。

フラボノイドは植物の持っているポリフェノールの系統で植物の持つ色素や果皮にある苦味や渋み成分の総称です。

  • ③ 第3段階 過酸化水素

生物は生命活動を行っています。その生命活動の一環である呼吸等をしている時に発生している活性酸素が過酸化水素です。第二段階でSODによるスーパーオキサイドが反応し消去する過程などから生成します。

体内を好き勝手に移動する物質であるフリーラジカルではありませんが、わずかなきっかけで凶悪なヒドロキシラジカルに変身する不安定さがあるので活性酸素として分類されます。

毒性が強いというのも特徴でオキシフル液という医薬品は過酸化水素を3%の溶液にして傷口の殺菌消毒に利用しています。全ての薬は毒性を弱める事で薬理効果を得ていますから、この薬品も例外ではありません。

  • ③ 過酸化水素のスカベンジャー

カタラーゼはアミノ酸の集合体です。詳細な効果は調べてもらうとして、機能を強化する方法はアミノ酸の原料であるたんぱく質をしっかり摂取する事です。

グルタチオンペルオキシターゼはアスコルビン酸回路によって過酸化水素を無害化します。その段階で酸化反応を起こしてしまうので、酸化還元をしてグルタチオンペルオキシターゼに戻すにはナイアシンが必要になります。ペルオキシターゼも同じような役割をもつ抗酸化物質です。

抗酸化ビタミンとしてはビタミンCが上げられます。

  • ④ 第4段階 ヒドロキシラジカル

消去しきれなかったスーパーオキサイドと過酸化水素が、さらに化学変化することで出来る活性酸素の中で最恐の存在です。最恐たる所以は活性酸素の中で最も反応が強く毒性(酸化力)も強い点です。

手当たり次第に強力な酸化力で細胞を傷つけるどころか細胞内の核にまで入り込み、DNAを傷害しガンの発生原因にもなりえるです。生体内ではありとあらゆる物質と反応する為に細胞障害を与える主な要因と考えられています。

  • ④ ヒドロキシラジカルのスカベンジャー

グルタチオンペルオキシターゼビタミンECβ-カロチンフラボノイド女性ホルモンなどが上げられます。

余談になりますが男性は女性ホルモンが無く、男性特有のホルモンを分泌している為に免疫系が弱くなっており、これが男女の寿命差に直結しているとされています。

免疫が弱いという事は様々な老化現象を受けやすいという事で、穿った見方をすればそのせいで男性は年齢を重ねた後の劣化が早いのかもしれません。

まとめます

活性酸素を除去する事が老化を抑制する為に内面から変えていくための一歩になります。結果だけを見て何とかしようとするのではなく、原因を見つめて解決しようとする姿勢が大事になります。

いわゆる年齢を重ねてもキレイなヒトが他のヒトと違う部分があるとするならば、こういった部分をしっかり勉強して実践できているか、もしくは天才的にその事を自然理解しているのかもしれません。

原因から結果を変える科学的なアンチエイジングを考える機会になれば幸甚です。最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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