全ては結果への理解を間違えると起こるという事を自戒とする事の意義




9月になりましたね。すっかり秋に……なるわけもなく、相変わらず暑いですが。

夏休みなんてシステムから切り離され辛く厳しい社会人となって早10数年。今年の夏も良いことはまったく無かったですね。

悪いことも無かったので平凡で幸福、といえばこれほど有難いこともないわけですが。いくつになっても男は刺激を求める生き物なのでしょうか?

でもどんな刺激を欲しているかすら分からなくなっている最近のリンさんです。したいこと、やらなきゃいけないことはいっぱいあるはずなんですけどね。

ケトン体冤罪事件

前回のコレステロール冤罪事件に続きもう1つの冤罪事件を考察します。

前回は血管内の炎症を防ぐために血管内に出てきていたLDLコレステロールさんを、血管の炎症を誘発させ動脈硬化を引き起こした犯人だとヒトが勘違いしたせいで、コレステロール悪玉説が常識として蔓延したという話をしましたね。

この世にはまだまだ冤罪事件がたくさんあります。まあでも痴漢事件の冤罪とか殺人事件の冤罪とかそういった硬派な内容は別で取り上げていただくとして、こちらでは糖質制限的冤罪事件を取り上げます。

まあ、分かってますよね、そんな事は。

今回の冤罪被害者はケトン体

ケトン体です。と言われても馴染みがほとんど無い言葉ではないかと思います。一部のお医者さんには「人殺し」のように扱われていますが実際ケトン体はどういったものなのでしょうか?

ケトン体とは、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンの総称であり、脂肪酸やアミノ酸の不完全代謝物である、そうです。

汗と酢酸? 汗豚? 臭そう。なんのこっちゃ、ですよね。

仕組みはどうでもよろしいので、ざっくり説明すると、

  • 糖質制限を実践している時、身体が脂質代謝となっています。その時、脂肪を肝臓内のミトコンドリアで分解したときに発生する物質がケトン体である。
  • 身体が激しい運動を行っている時や飢餓状態の時に産生される物質です。

おおよそこの2点で説明できる物質です。

ケトン体にかかった容疑

ではこのケトン体が何で冤罪事件に巻き込まれたのか、その罪状から紐解いていきましょう。

糖尿病性ケトアシドーシス、ケトアシドーシスによる殺人

ケトン体は脂肪酸から産生される物質で、アセト酢酸というくらいですから酸性の特性を持っています。通常ヒトの身体はアルカリ性ですが、このケトン体により血液が酸性に傾く状態をケトン体+アシドーシスでケトアシドーシスと言います。

特に糖尿病によって引き起こされるものを糖尿病性ケトアシドーシスと言います。それを発見した人間が、身体の中を酸性に傾けるなんてコイツは危険なヤツに違いないとして犯人として捕まえたというわけですね。

ケトアシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシスの仕組み(今までの常識編)

糖尿病であったりインスリンの機能不全であったりといった事が原因で、血糖を取り込むことができないためケトン体が過剰に作られて、血液が酸性に傾くのでそう名前が付いている。

でもここで重視されているのは過剰にケトン体が作られて血液が酸性に傾くという結果だけなんですよね。これだけを見てケトン体は悪であるという考えが蔓延していったわけです。

ケトアシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシスの仕組み(新常識編)

上の説明で最も大事な部分は実は「血糖を取り込むことが出来ない」状態の方です。ケトアシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシスを順番を追って説明すると、

インスリンが機能しないことで血糖値はいつまでたっても下がりません。

糖質をエネルギーに出来ない状態なので身体は各組織へケトン体を送りエネルギー確保に入ります。

血糖を取り込むことが出来ないので尿中に糖を大量に含ませて排出しようとします。すると脱水気味になります。

脱水によって体内のペーハーバランスが崩れてしまいます。ケトン体は元々酸性の物質なのでペーハーバランスは酸性へ更に傾きます。

と簡単に言うとこんな流れなんですが、これを聞くと原因はケトン体だと断言できるでしょうか? インスリンが機能しなくなった事が直接的な原因で、ケトン体によって酸性に傾いたのは間接的な原因ですよね?

考えてみれば、正常な身体が分泌する物質が、身体にとって害毒だとする考え方のほうがおかしいですよね?

インスリン機能が低下した結果、つまり糖質の過剰摂取による高血糖こそがケトアシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシスの直接的原因だといえます。

糖尿病やインスリン機能不全の場合、従来のカロリー制限と炭水化物60パーセントのバランスの良い食事とやらでは、必ず身体の中に糖質が存在することになります。そして糖質代謝になっている身体は糖質代謝を優先する身体の反応によりケトン体の産生が休み気味になっている為、脂質の処理が追いつきません。

この時、インスリンの効きが悪くなったりした場合どうなるでしょうか? 身体は高血糖にさらされているにも関わらず、その血糖をエネルギーに変換できないのです。

これ本当に重要です。

糖質代謝を優先する身体では、ケトン体をエネルギーとする脂質代謝はうまく行えません

理由は先ほどと一緒で、身体は糖質を先に処理しようとするからです。ケトン体はインスリンが分泌されているとうまく働きません。

つまり、高血糖だからケトン体の処理が間に合わないのです。

そしてもう1つ重要な話。ケトン体が発生するのは糖質をエネルギーに出来ないからであり、ケトン体をエネルギーとする為に各組織へ供給されるのです。

実はケトン体はエネルギーとして使われるために組織へ送られているのであって、身体を酸性へ傾けるために送られているわけではないのです。

高血糖 → インスリン分泌無し → 血糖値下がらない → 糖をエネルギーに出来ない → 身体、ケトン体を作りエネルギーにしようとする → 糖質でいっぱいとなった血管などの各組織ではケトン体をうまくエネルギーに出来ない

犯行現場に最後までいたからケトン体が犯人とされただけなのです。実は本当の犯人は高血糖なわけですね。高血糖でなければ身体はケトン体を無理なくエネルギーに出来ますから。

大事なので2回も同じことを書いてしまいました。

冤罪事件の反省から名称を改めよ

高血糖でなければケトアシドーシスは起こりません。これが常識となっています。

宗田先生の受け売りとなりますが、高血糖でなければケトアシドーシスが起こらないのならば「ケト」は必要ないのではないでしょうか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。

ケトン体について学ぶならコレしかない。最高の書籍を紹介。










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