アジア人祖先と環境適応 -進化的特徴から考察する大雑把な代謝理解-




おはようございます。リンさんです。

ある程度のお金が無いと糖質メインでない食材を常に食する事は困難になります。低所得者ほど炭水化物の割合が増え、発ガンのリスクが高くなる超加工食品という群に分類される最悪の食品群の摂取比率が大きくなります。

簡単にたまごや生おからで低所得者でも糖質制限とは言いますが、果たしてそれを実践できるでしょうか。精神的であったり習慣的な抵抗感が存在しないわけではありませんし、主食と一緒におかずは食べるべきものであるとか、お金がそれほど無いから安価で量の多い食品こそ空腹を満たすものであるとかいう価値観は中々破壊できません。

我々は思ったよりも色々と食べ過ぎているかもしれません。そういったヘンテコな食習慣の中で代謝に異常があると肥満が発生したり、痩せ過ぎて不定愁訴が多かったりするのだと考えると、糖質制限という考え方を通して何を摂取すべきなのかを問い直す利点が見えてくるのではないでしょうか。

そして何よりも、こういった問題提起を考えられなくしているのが食事による貧困の形成ではないのかと考えます。それほど低所得と炭水化物の相互依存は根深い問題だと痛感します。

代謝を進化の観点から考察する

代謝を理解する事は非常に難しいものです。ヒトにどのような影響が出るのかどうかという研究は、実は戦争が起こった際に最も発展します。緊急時であるが故に人体実験も辞さないからです。人体の反応を知るには1人の人間の尊厳を完全に否定した上で様々な観察をする必要があります。

しかし当たり前の話ですがそんな事は出来るわけもありませんね。今では動物実験ですら倫理的にはNGかもしれないと言われているわけですから。となると人体を完全に模した上で、生命活動は行うけど倫理的に生命としては扱われない存在を生み出さなければ人体の不思議が一気に解消する事は無いという事です。

そう考えればヒトの代謝は今分かっている段階で考えるしかないわけです。そこである程度参考になるのが代謝を分析した生化学と分子生物学を基本理論とした分子栄養学と人類の進化です。今のところその辺りの理論を組合わせて考察するしかないのですが、最新研究ではヒトの代謝反応もそれなりに解明されているので、後はどう解釈するのかによって結論が変わるといった風になるくらいのものです。

解釈がヒトによって変わってしまう事だからこそ、自分が何を基本として理解しようとしているのかを抑えておかなければなりません。それは自分がどんな理論を支持するのかという事なので、別に何でも構いません。ただし、不都合が起こった場合は自己責任になるという事だけは忘れないようにしないといけませんけどね……。

人類の基本的な代謝は何か?

代謝とは進化の過程で手に入れた生き残りに有利に作用した人体の機能であると言えます。最近の研究では進化とはたまたまそれに適応していたものがたまたま生き残ったというのが通説となりダーウィンの進化論は既に否定的な意見がほとんどになっています。

という事は環境に適応した機能を持った人類がたまたま栄えたという事が言えるのと同時に、環境に適応しているという事はその代謝は特有のものである可能性があるとも言えます。もちろん、たまたま生き残るわけですから基本的な代謝は人類全体で共有されていると考えるべきです。

基本的な代謝をどう支持するのかは糖質制限を実践するのか、ベジタリアンを実践するのかで変わってきますし、変わってもよいと思います。そこの正解を人類が見つけられるのはおそらくずっと先の話だろうと考えられるからです。

無責任な話ですが、現行のカロリーによる栄養学に偏っても健康的にはなれないというのは既に結論が出ていますし、健康長寿を目指さなければならない未来がやってくる前提において最も恐ろしいリスクは寝たきりや認知症リスクを脅かすフレイルです。

であるならば少しでも健康になれる可能性のあるものを選択する必要があります。糖質制限、分子栄養学、ベジタリアン、パレオ、マクロビオティックなどが選択できます。リンさんは糖質制限+分子栄養学を推薦しますが、何を選ぶのかは自分が何を大事にするのかで変えてもいいと思います。

もちろん選択した理論を妄信的に信用するのはいただけません。間違っているかもしれないという前提の下で、理論を検討し導き出された結論にも柔軟に対応しなきゃなりません。糖質制限を選んだからと言って糖質が絶対ダメという結論がいつまでも続く確証は無いからです。

今のところの代謝の議論では糖質には問題が多そうだという結論になっているだけに過ぎません。そこから知見を更新できなくなれば、それは昔からの理論を変えられないヒトたちと何も変わらないのですから。

基本的な代謝は今のところ正解は分からないので自由選択で構いません。そこには自分自身で責任を持てばいいだけです。もっと気をつけて受け取らないといけないものが、人種と人類の進化です。これは生きてきた地域と気候条件などの環境条件などでかなり固定されるからです。

人種と人類の進化にしても学問的にこうではないかと言われているというだけで確定ではありません。しかし人種的特徴と進化の過程によって生き残ってきた機能は関連しています。今もその人種に残る特徴というわけですから、それはその人種が持っている遺伝的形質であるとも言えます。

という事は人種によって持ち合わせている特徴に大きな違いがあるという事になります。生存していた環境に適した人種ごとの特徴という事は、それは人体の代謝にも特徴があるという事が考えられます。

日本人の2つのルーツ

人種によって生きてきた環境が異なる為に持っている遺伝的形質も異なるとなると、日本人はどのような遺伝的特徴を持っているのでしょうか。まずは日本人の起源から探らなければなりません。

細かい事を言うとキリが無いので簡単に言うと日本人の祖先は遺伝的特徴から2つ存在していたと考えられています。1つはモンゴロイドに代表される北から日本へ渡ってきたグループ、そしてもう1つが人類の発生時期としてかなり初期の段階で日本へと南から渡ってきたグループです。

つまり日本人は2つの系統のDNAを有している事になります。

1つは最初に日本に辿りついた最初期に近い人類、これが縄文人の祖先であったと考えられます。日本には南側のルートを通って渡ってきたと考えられており褐色に近い肌の黄色人種であったそうです。黒人種と黄色人種が分かれる前の人種だった可能性もあるようですね。

もう1つは北のシベリア大陸から渡ってきた、いわゆる黄色人種であるモンゴロイドです。この2つの祖先が混ざる事により弥生人以降の日本人が誕生したといわれています。つまり日本人は厳密に言うと黄色人種ではないのです。

黄色人種でも白人種でも黒人種でも無い遺伝的形質を有しているので、もしかすると日本人は人類最古のDNAを持っているかもしれないとまで言われているのです。

最初期の人類の代謝考察

最初期に流入してきた日本人の祖先は、人種が細かく分かれる前に日本大陸まで進出してきたと考えられています。アフリカを出る決断をした理由は分かっていませんが、餌となる動物を追ってとか競合しない場所を求めてとか色々言われています。

最初期の人類は地殻変動によって減少していく森林を出て草原で生活していました。いわゆる狩猟採集生活を送っていたと考えられており、土中の昆虫や草食動物の肉、植物の根や果実など雑多なものを食していたと考えられています。

肉食獣よりも遥かに劣る能力で草食動物ですらロクに捕食出来なかった最初期の人類は、肉食獣の捕食した死肉を漁っていました。その中で骨の中にある骨髄が食べられる事に気付きます。それにより人類は主食が多種族と被らないという最大の長所を手に入れました。

話が逸れましたが、最初期の人類は雑食であったと考えられます。それが森を出る事で次第に昆虫などを多く捕食するようになり、狩猟採集期に骨髄を食べる事により肉食よりの代謝を得るにいたりました。森の中でなら草食動物として機能していても問題は無かったわけですが、森から出て多様なものを摂取しなければ生きていけなくなった結果、被らない主食というのが大きな武器になったわけです。

最初期の人類が日本で縄文人となるまでには氷河期などがありましたが、日本の位置でなら凍えるような厳しい環境ではなかったと考えられます。つまり冬期以外でなら川や池、湖や海が近くに存在していたと考えられます。

この為、海藻類や魚介を多く摂取していた事が予測できます。この人類の特性を色濃く繁栄している日本人は海藻に含まれる食物繊維を分解できる腸内細菌を有しているというのがその証拠です。

最初期の人類の代謝は、森から飛び出し草原をさ迷う中で時間をかけて肉食寄りの代謝を持つ種が生存した。日本大陸周辺へと渡ってきた人類は水資源が豊富な環境で魚介や海藻類を摂取できた種類が進化の過程で生き残ってきたと考える事が出来ますね。

モンゴロイドの代謝考察

もう一方の日本人の祖先が黄色人種のモンゴロイドです。彼らはシベリア大陸へと流れた種族と考えられており、寒い北国で狩猟採集生活を行っていたとされています。

寒冷期の間はまだ雪の無い平原であったりで狩猟採集生活を行えていましたが、約7万年前から約1万年前まで6万年前間に渡って続いた最終氷河期と呼ばれる時期になると生活は一変します。その後、約1万3千年前に日本列島が大陸から離れる頃までに、一部のモンゴロイドが日本へと移住した事で日本人の祖先となりました。

彼らもまた人類ですから主食はアフリカの草原期に手に入れた雑食性が主体です。その後、骨髄を主食にした事まではそれほど変化が無いと考えられます。何故なら、最初期の人類がアフリカを出た理由は火山噴火による還暦の到来だからです。

そもそもアフリカで人類は非常に少ない頭数しか存在しない種族でした。その為、火山活動によりアフリカの一部地域にしか生息していなかった人類は非常に数を減少させたと考えられます。そこで自分達が生存できる場所を探して火山活動の活発なアフリカ西部から逃げるように東へ東へ向かったと考えられます。

その中で生活のフィールドを寒い環境に求めたのがモンゴロイドです。彼らは天敵である肉食動物を避ける為、そしてマンモスなどの草食動物たちの大移動に合わせて移動していたと考えられます。

寒冷地での食事はというとイヌイットやアイヌが参考になります。彼らは海産物や海獣を食糧にしていました。海獣はアザラシを見れば分かるように高脂肪・高たんぱく・低糖質です。魚介類も昆布や大きな貝類を除けばほとんど糖質を有していないので、モンゴロイドは非常に糖質摂取量が少なかったと考えられます。

モンゴロイドはこういった背景から寒さに非常に適応しています。というか進化という側面から考えると寒さに強い個体が生き残ることで遺伝的形質が「寒さに強い」という特徴を持ったと考えられます。これは寒冷適応と呼ばれる進化です。

寒冷適応の特徴は低身長・薄い体毛・一重まぶたなどが挙げられます。特にまぶたに脂肪が溜まる事でひとえになる事と、目じりが二重とは全く異なる分厚さを有している事で区別できます。黄色人種であるモンゴロイドが寒冷適応しているのに、白人種はその適応した跡が見えないというのはよくある疑問です。

これは現ロシアに白人が進出したのはほんの数百年前だから、遺伝的淘汰を受けていないためと考えられています。

現生日本人の代謝特徴考察

進化とは環境に最も適した種がたまたま生き残る事で、長い時間をかけて遺伝的形質として残る事です。この基本理論に基づき、日本人の今の代謝を考察していきます。

最初期の人類が日本へと至った時期ははっきりしません。しかし猿人という種が発生したのが700万年前。人類と呼ばれる種が250万年前、人類の直径の祖先とされるホモ・サピエンスが発生したのが20万年前です。そして人類がアフリカを旅立ったのが約200万年前です。

モンゴロイドが誕生したのは約5万年前です。日本人はアフリカから旅立った200万年という期間を生きています。そして現生ホモ・サピエンスであるモンゴロイドと交わることで日本人となったと考えられます。

こう考えると最初期の人類としての長い年月で培った代謝が基本にあると考える事が出来ます。草原へと飛び出しアフリカから出る事になった人類の主食は昆虫・骨髄・植物の根など雑食でした。そして主食が被らない種がたまたま生き残ったとするのであれば、日本人の本来の食事は骨髄食であると言えます。

その後、日本大陸周辺へ渡ることで主食を骨髄にしながらも魚介や海藻類なども食べる雑食性が強く残っていく事になります。その後、モンゴロイドと交わって日本人になるわけですが大陸から渡ってきたモンゴロイドの主食は海獣類や魚介であった事が想像できます。

ホモ・サピエンスよりも前の人類の特性を色濃く持ち、その後モンゴロイドと交わりホモ・サピエンスとなったのが日本人だと考えるとその代謝はかなり特殊であると考える事も出来ます。

そして約1万年前、農耕が開始されます。それにより日本人はコメを食べても糖質による害を受けにくい特性を持つものが生き残るようになってきました。しかしそれはまだ1万年しか経過していないので、自然淘汰としては途中の状態であると言えます。

つまり現生日本人は、糖質に耐性のある者とそうでない者が混在していると言えます。進化の中でどのように遺伝的形質を得るのかを考えると1万年という期間が短いといわざるを得ません。また人類が自然淘汰よりもはるかに大きく爆発的な人口増加を行った事も、糖質への耐性を得られなかった理由だと考えられます。

淘汰というシステムが機能しなかったと考えると、今の全世界規模の糖尿病蔓延も納得できます。

代謝をどう捉えるのかという点での思考の1つとして参考になる事があれば幸甚です。最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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