DASH食とは一体どんな食事法なのか?




おはようございます。リンさんです。

「世の中そんなもんです」ってのが口癖だったりします。世の中の不条理を感じても、まあそんなもんだから仕方無いんじゃないですかって意味合いなわけです。

しかし最近この言葉を放つ自分に思うところがあります。それは、自分が世の中にどのような不条理を感じているのかを吐露しているという事です。これはつまり、自分が世の中の何に対して絶望しているのかという自分のプライベートで起こっている問題の詳細を語っているようなものです。

何を今更な感じですが……。

高血圧治療の食事法であるDASH食

マッチョと超級デブの国アメリカでは日々様々な食事法や健康法が考案されています。あちらの国では科学者による食事法の提唱という形で最新の科学に基づいたものが提供されているのが特徴です。

日本ではあまり考えられない事ですが、食事と食事から摂取する栄養素がどれだけ人体の健康に寄与するのかを科学的に考察して発表するというのが世界のデフォルトだからです。

こういった科学を主体とする食事法により、アメリカでは食事によって免疫を高めると自分自身で病気の予防が可能になるというのが常識となっています。

玉石混交の食事法が乱立する中でも真っ当に科学的な論拠だけで食事法を提唱している科学者は常に知識のアップデートを行っていて、それは自らが提唱した食事法の根幹を否定する事が起こったとしても変わる事無く知識を更新していきます。科学者は科学的な姿勢を持つ事が当たり前なわけですが、こういった姿勢は日本ではあまり感じる事が出来ません。

リンさんも多くを学び、基本理論は糖質制限と呼ばれるものであり続けるとは思いますが、その中身がかなり大きく変わっていっている印象を持っています。世に出ている食事法や健康法とは、自分が実践するものとしてどれが正しいのか。今実践しているものでも盲目的に正しさだけを追い求めていないだろうかと自省を促す為にあるのだなと痛感しています。

自分の理論が大きく変わっていく中で、時に他の理論を学びたくなる気になる時があります。いわゆる試験前に掃除に夢中になるといったセルフハンディキャッピング現象に過ぎないそれは、無駄でありながら脳を休める為の思考のアイドリングであるような感覚を持ちます。

そういった感覚を持った食事法としてDASH(ダッシュ)食というものがあります。決して2018年5月現在、世間のニュースを賑わしている美形男子だけで構成されるアイドルユニット事務所に所属する硬派な男気のある「メンバー」から連想したわけではありません、悪しからず。

このDASH食、実はアメリカのダイエット法ランキングというやつで7年連続1位という実績を持つ食事法だというのです。つまり、アメリカで最も優秀な食事法として認識されている食事法という事です。

DASHって当然の事ながら全力で走ることではありません。略称であり正式名称は、 DDietary) AApproaches) to SStop) HHypertension)と呼ばれます。高血圧症(hypertension)を止める(stop)食事的(dietary)なアプローチ(approaches)という事で高血圧治療の為の食事法という意味です。

DASH食の特徴

この高血圧治療の為の食事法であるDASH食が何故、アメリカのダイエットランキングで1位なんでしょうか? それにはまずDASH食がどういった食品を推奨しているのかから見ていく必要があります。

DASH食では高血圧治療の為に野菜果物低脂肪乳製品魚介類大豆製品海藻を中心に摂取しコレステロールの多い食品を減らすことに重点を置いています。最初に提唱された1987年、DASH食は低脂肪・高炭水化物を推奨していました。

それでも降圧効果という点では、アメリカの通常食や野菜や果物が多い食事よりも高かったそうです。糖質セイゲニストには常識的ですが高血圧の大きな原因に糖質の過剰摂取というものがあります。では何故DASH食は高炭水化物でありながら降圧効果を引き出す事が出来たのか?

これは単純に比べる相手が悪いという事と微細栄養素の差が言えます。

アメリカの通常食とは朝はシリアル、昼はハンバーガー、夜は肉料理といったものです。野菜や果物が多い食事とは付け合せとしてサラダが多いとかこういった通常食に追加して食事をしているパターンだと思われます。

疑うべくも無くこれらは高炭水化物であり高脂質です。糖質+脂質の組合せが最も肥満リスクを上昇させる事はもう確実ですから、こういった食事を続けてきたアメリカ人の肥満と心臓疾患リスクは鰻登りでした。DASH食では低脂肪が推奨されるので、肥満のリスクはありますが、それは通常食に比べると緩やかだったと考えられます。

そして次にDASH食は魚介や大豆製品、海藻の摂取を重視している点です。糖質も脂質も体内で使用できるエネルギーにする為には代謝反応を行う必要があります。代謝に必要なものはビタミンとミネラルですね。DASH食ではそういったビタミンやミネラルを通常食よりも多く供給できていたと考える事が出来ます。

つまりアメリカ人が普通に食べている通常食と同じで高糖質ではあったけど高脂質では無くなったので肥満リスクが少し抑えられた。摂取した栄養素を代謝する為に必要となるビタミンやミネラルを食事から供給できた事。この2点でDASH食は降圧効果を実現できたと考えられるわけです。

しかしこれでは減量も行えるダイエット法として1位の座に君臨する事は難しいですね。何と言っても推奨するのが高炭水化物・低脂肪なわけですから。しかも最初の研究では調子のよかった降圧効果も陰りが見えてくるようになってきました。肥満が増えてきた為です。

DASH食の減量効果

さて、高炭水化物+低脂質のDASH食が何で減量効果を得る事が出来たのか? これが今回1番凄いところです。

アメリカでは低脂肪はヘルシーであるという政策を進めていった結果、肥満と糖尿病が爆発的に増加しました。これに関して科学者達は研究を行い、どうやらヒトを太らせるのは脂肪ではなく糖質のようだという結論を出します。

そういった研究結果と食事に関して low carb を取り入れた食事を研究してみた結果、どうやらそれは本当に本当の事みたいだなと気付きます。そこでDASH食の提唱者は驚くべき行動を行います。

糖質摂取によって肥満が起こる事と、動物性の脂質を無理矢理植物性の脂質に変えても健康への寄与は薄いという事を踏まえて2010年、適度な脂肪を摂取し炭水化物を控えるようにDASH食の定義を改定したのです。

高炭水化物+低脂肪の食事という事で和食もDASH食と同じものですが、果たして和食が糖質を控えて脂質を適量摂取しましょう何て言えるかどうかと考えると、これがどれだけ凄い事なのか分かりやすいですね。

現状の日本がもう糖質と上手く付き合っていた頃のように生きていないのに、今でも糖質に適応しているから大丈夫だなんて言っているヒトとは雲泥の差です。治療を目的にした食事とライフスタイルや文化としての食事はきちんと区別しないといけません。

この low carb の概念を取り入れたおかげでDASH食は減量効果を得る事が出来ました。それは科学的な根拠に基づいた理論の再構築を行ったおかげと言えます。是非とも和食や日本食などの糖質食に日本人が適応しているというヒトはこういった科学的な根拠を提示して、健康的に和食を摂取する方法論を論じて欲しいものですね。

糖質摂取を制限するのが糖質制限であるなら、摂取する糖質に関しての理解を深めるのも糖質制限です。糖質制限の是非を問う議論ではなく、そこから食事というものや代謝というものへと議論を深めていけるようにする事が重要です。

まとめます

DASH食は高血圧治療の為に、1987年当時の最新の栄養学を背景に高炭水化物・低脂肪・多様なミネラル摂取を基本理論として提唱されました。通常食に比べれば降圧効果の認められたDASH食でしたが、それでもアメリカの肥満率は留まる事を知らずDASH食での降圧効果も期待できないものへとなっていきました。

しかし2000年以降、肥満の原因は脂肪ではなく糖質であるという研究結果が出てくるようになります。それと同時に動物性の脂質から植物性の脂質へと変えたとしても必ずしも健康に寄与しないという事も分かってきます。

そこで2010年、DASH食はその基本理論を、低炭水化物・適度な脂肪摂取・多様なミネラル摂取に変更します。それにより減量効果と降圧効果を持つダイエットとして再び注目を浴びるようになりました。

この事から読み解けるのは、食事法とは人類の健康に寄与しなければ意味が無いという事です。こういった食事法は治療としての側面を持っているものですから伝統的な食文化とは常にイコールという関係にはなりません。

しかし食事に科学を用いれば健康になれる事を証明した事例でもあります。今、糖質制限の是非という議論で盛り上がっている時代では無くなっているという事です。食事法の是非ではなく、何故その食事を行う事で健康に寄与するのかどうかをどんどん進化させていく段階になっています。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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