太る、痩せる。糖尿病になる、ならない。代謝とベータ細胞と個体差の考察




おはようございます。リンさんです。

今回はかねてから疑問に思い続けていた個人差というものの捉え方について考察していこうと思います。正直役に立つ話かどうかというよりも思考をまとめるものであり、トリビア的要素が強いのであくまで雑論ですが。

こういう考え方で物事に当たれば、自分が中々理屈どおりに痩せない事にも焦る事無く取組めますから、その点では重要な考え方かもしれませぬ。

太ると痩せる

糖質摂取により血糖値が急激に上昇することでインスリンが過剰に分泌され、ブドウ糖が脂肪細胞に取り込まれヒトは太る。これは生理学的事実です。

しかし日本人の約6割は糖質摂取でも太る事があまりないという事実があります。これは一見矛盾しているように感じますが、どういう理屈なんでしょうか?

痩せたままで太らないメカニズム

痩せたままで太らない理由は2つ考えられます。

  1. 基礎代謝が無茶苦茶高いから
  2. 少量のインスリン分泌で大量のブドウ糖の処理が出来るから

この2点です。

①基礎代謝が無茶苦茶高い

基礎代謝が高い状態というのは体内のエネルギー通過であるATPが豊富に作り出せる状態であると言えます。この状態を主食を摂取しているような高糖質状態で維持できるという事はビタミンとミネラルの代謝に必要な量がヒトよりも少なく済むという事であり、身体が少ない物資で効率よく運用出来る為に太りにくくなります。

摂取したエネルギーを脂肪として蓄えることが出来ないほどに代謝で使い切ってしまうわけです。飢餓モードで蓄えに走る肥満とは異なり、常に身体が多くのエネルギーを必要としいるので太らないという特徴があります。

②少量のインスリン分泌で大量のブドウ糖の処理が出来る

もう1つがインスリンの効きが非常に良い為、太らないタイプです。インスリンは分泌されればされるほど太りやすくなりますが、このタイプはインスリンの効きが強いため結果的に分泌されるインスリンの量が少なくなり、太りにくい体質になります。

ただしどちらのタイプであってもインスリン分泌は有限なものなので、いつかは疲弊してインスリン分泌が機能しなくなるという点は同じです。

際限なく太るメカニズム

際限なく太るタイプで考えられる事は1点だけです。インスリンが効きにくくとにかく1度に大量分泌される上に、β細胞が疲弊に強いという事です。

インスリンが効きにくいので大量に分泌される為に、インスリンの肥満ホルモンたる役目を満遍なくこなすことになるので太っていきます。しかも大量分泌できる能力に長けているため、どんどん太り続けます。

このタイプは太れなくなった時に糖尿病を発症しますが、肥満で発症する糖尿病の多くがインスリン分泌能力の低下ではなく、インスリンが効きにくくなることで発症しています。

ですから痩せることで糖尿病が改善する可能性が高いタイプでもあります。太れるという事は環境に適応できる長寿タイプの遺伝子を持っているという事なんですが、とにかく現代では太りすぎてしまうために短命になってしまっています。

痩せる事、筋肉をつける事で糖尿病が改善してしまうタイプは、インスリン分泌がほぼ枯渇してしまって糖尿病になったタイプからかなり嫌われます。彼らからすれば肥満は自業自得なのに糖尿病が治る可能性が高く、自分達は肥満になる生活を送っていないのに糖尿病になってしまったからです。

これは相当悔しいでしょうね。リンさんは肥満タイプの糖尿病予備群なのでこれ以上のコメントは出来そうにありませんが……。

糖尿病になるのかならないのか

糖尿病になるという事は、インスリンを作るβ細胞が機能を停止することでブドウ糖が処理できなくなるという事を意味します。これも痩せと肥満で糖尿病の症状度合いが異なるわけですが、特に日本人は糖尿病発症時の平均BMIが24と標準痩せ型に近いので糖質をかなり摂取しているのにやせているという方は注意が必要です。

では具体的にどういった状態になりやすいのでしょうか。

痩せたまま糖尿病になる理由

痩せたまま糖尿病になるヒトの多くは既にβ細胞がほとんど機能停止しているか機能しなくなっているかのどちらかです。代謝が高い、インスリンの効きが強いという事は利点ではありますが「いくらでも糖質を摂取しても大丈夫」という事ではありません。

代謝は加齢により低くなりますから糖尿病のリスクは上昇します。中年になってお腹だけがぽっこり出るようなら尚注意です。

またインスリンの効きが強いという事は少量でブドウ糖を処理できますが、それは逆を返せばインスリンがそれほど大量には分泌できない体質という事になるので、大量の糖質を摂取した時に処理し切れなかったブドウ糖が長時間血管内を巡ることにより、身体中に高血糖の害をもたらす可能性が高まります。

その結果、糖尿病発症後の神経障害などの合併症が深刻になる可能性もあります。

糖質摂取から糖尿病発症までの順番にある意味でセーフティである機能「太る」が存在しない分、痩せたまま糖尿病になることはリスクが大きいとも言えます。

太って糖尿病になる理由

先の肥満でも書きましたが、肥満からの糖尿病はインスリン分泌能が停止しているのではなく、インスリンの効きが悪くなっているために発症している可能性が大きくなります。

その為、多くの肥満な糖尿病発症者は肥満を改善するだけで糖尿病を改善できるという可能性もあります。これは糖尿病発症前に「太る」というセーフティが働いているためだと考えられます。しかし、肥満を改善できない糖尿病発症者は悲惨です。

糖尿病による合併症に加えて肥満による生活習慣病などのリスクも背負うわけですから肥満者の糖尿病患者における肥満治療は絶対条件となります。

まとめます

①痩せと糖尿病のリスク

  • 痩せたまま糖尿病になった場合、インスリン分泌能がかなり停止している可能性が高い。
  • 痩せたまま糖尿病になった場合、高血糖などのリスクに長時間晒されている可能性が肥満者よりも大きく合併症が進行している可能性が高い。
  • 高糖質食で太らない場合、高血糖の害が現れやすく何らかの不定愁訴を持っている可能性が高い。

②肥満と糖尿病のリスク

  • 肥満は高糖質食から糖尿病発症に至るまでの身体のセーフティ機能。
  • 肥満者の糖尿病発症は、肥満改善により糖尿病自体が改善する可能性がある。
  • 肥満が改善できない場合、糖尿病の合併症と生活習慣病のリスクに晒される為、肥満改善は絶対条件。

どの程度の糖質摂取で、どの程度のインスリンが分泌されるのか。追加分泌が起きない程度の糖質摂取はどの程度なのかを理解することが重要ですね。

インスリンが分泌されない程度の糖質摂取となると1食15g以下という指標はありますが、正確なインスリン分泌を知るためには病院にいかなければならないので、頻繁に実行するとなると現実的ではないです。簡易な方法ですが、やはりどれだけ血糖値が上がるのかを理解する必要があると思います。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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