消毒の不思議




おはようございます。リンさんです。

不思議な事に「あれはいいけどこれはダメ」「これはダメだけどあれはいい」っていう理屈が非常に多い世の中です。物事の本質は変わりはしないというのに、分かりやすいモノに過剰な反応を示しそれ以外は気にも留めません。

とは言いつつも、そんな本質など実生活にとってどうでもいいというのが事実でしょう。しかしそういったどうでもいいようなものこそ何らかの気付きにはなるかもしれません。

目的と内容が異なれば同じ殺菌でも違う意味合いを持つというのはちょっと変

大事な事に立ち返り物事をしっかり考えなければなりません。とはよく言われる言葉です。健康的な生活であったり正しい生活習慣であったりを広める為に使われるその文言は確かに「なるほどな~」という納得を持つ反面、心に全く刺さってきません。

不思議なもので本人が疑問に思わない限りは、世の中に溢れる疑問のほとんどは「物事の本質を正しく理解しましょうね」→「うん」という会話で終わってしまいます。

物事をしっかりと考えるのは意外に苦労します。熱量を持って意識を傾けなければ疑問が浮かびません。特に年齢を重ねれば重ねるほどに物事の「何となくの正解」を予測してまあそんなもんだろうと判断してしまいがちですから。

NHKに「チコちゃんに叱られる!」という特番がありました。5歳児のチコちゃんが持つ様々な疑問に対して大人が答えるという内容です。答えられないとチコちゃんに「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られます。

現代の日本に対する非常に大きな皮肉を放っています。しかもそんな番組が個人的に忖度多めだなと思っている天下のNHKから生まれたのが更に大きな皮肉です。世代交代と共に少しずつ業界というものも変わっていくのかもしれませんね。

ちなみにチコちゃんに叱られるは18年4月13日からレギュラー放送になりました。ブラックな語り口のチコちゃんとナレーションが最高の番組です。

殺菌消毒への疑問

答えの浮かんでこない常識は意外に多いです。最近、最も疑問に思った事に消毒や殺菌の話題があります。

少し前だったと思いますが、輸入の大麦に殺菌成分が混入していてメーカーが自主回収をして、どこで殺菌成分が混入したのかを調査しているみたいなニュースがありましたね。まあ何年かに1回、ポツポツ出てくる類のニュースです。

その中でコメンテーターが「私達の口から身体に直接入るものですから気をつけてもらいたいですね」なんてコメントをしていました。そのコメントが当たり障りねえな~とかそういう話ではなく、この言葉に消毒や殺菌に対しての矛盾を感じたわけです。

このコメントの根底にあるものは「殺菌剤は食べるようなものじゃないから、混入して欲しくない」という意識ですよね?

ここでヒトの摂取経路について考えましょう。確かにヒトが1日のうちで最も異物を摂取している場所は口です。雑多な菌が侵入してくるのは勿論、全ての栄養素の入口でもある事から口は免疫の出発点です。そこから繋がる消化器官は特に免疫に優れているわけですが、食事からの栄養素で如何様にも変化してしまうわけです。

だから口から入ってくるものには気をつけないといけない。ここまでは分かります。

では、経皮吸収はどうなるのでしょうか? ヒトが物質を吸収するもう1つの経路。それが経皮です。つまり皮膚を通して吸収するものですね。

口に入る殺菌剤が危険だという認識であるならば、なぜ皮膚に大量の殺菌成分を塗りつけても大丈夫だと思うのでしょう?

菌を知ると矛盾に気付く

殺菌をしておかないと肌が直ぐに汚くなってしまうから、口に入るものと皮膚につけるものは別だという意見が多いと思いますが、これは菌がどのように繁殖するのかを考えると矛盾しか生みません。

腸内細菌には善玉菌と悪玉菌、日和見菌が存在しています。善玉菌は腸内環境を整えるから善玉と言われていますが、主な役割は身体全体の免疫反応の向上です。反対に悪玉菌は過剰な免疫反応の抑制ですから、最新の研究では完全な悪玉とも言い切れません。そして日和見菌が腸内で数の多い方の菌に味方します。

腸内細菌の乱れとは善玉でも悪玉でもそうですが、どちらかの側に日和見菌が傾きすぎている状態の事です。こういった状態が何で起こるのかというと善玉と悪玉の比率自体が変わってしまうからです。

善玉は食物繊維をエネルギーにします。悪玉もそこは同じですが、バランスの良い食生活は善玉の方に栄養が偏ってしまいます。そうすると消化活動にエネルギーを使っても数を十分確保出来ない悪玉菌は数を減らし機能を低下させていきます。

腸内細菌とはこの繰り返しが善玉と悪玉の双方に起こっている状態でバランスを保っています。しかし善玉にだけ偏った食習慣を続けていると悪玉の数が腸内に必要とされる量よりも減ってしまいます。その時、腸内には隙間が空くわけですが、その隙間を埋めるのが善玉菌です。逆のパターンでは悪玉菌となります。

同じ場所で繁殖する菌は同じ食事をとっていますからバランスを崩しません。しかし何らかの理由で片方が数を減らせばもう片方がその陣地を取っていくわけです。これによりバランスはどんどん崩れていきます。

これは皮膚でも同様です。

皮膚には表皮常在菌というヒトと共生している菌が存在しています。この菌がスキンバリアの役目を持ち様々な悪影響から肌を守っているわけです。そして表皮常在菌が皮膚の上で目いっぱい繁殖しているので、悪臭や病気のもとになるようなウィルスや細菌はヒトの皮膚上では中々繁殖できません

ここに殺菌剤を成分に持つものを塗布したとします。その殺菌剤はウィルスや細菌を殺してくれますが100%ではありませんね。その中で表皮常在菌も殺してしまいます。

そうなると皮膚の上に菌の存在しない空き地が出来てしまいます。表皮常在菌が元気なうちは、繁殖力が強いので大きな問題になりませんが、どんどん殺菌を続けていく事で表皮に常に存在している菌ですから真っ先に弱っていきます。

そんな時にたまたま空中を漂っていたウィルスや細菌が付着すれば、空き地はどんどんと侵略されていきます。そうなると表皮常在菌が盛り返す機会も得られません。

表皮常在菌が身体のどこに付着しようが人体に悪影響はありませんが、ウィルスや細菌は接触した部分から粘膜を通して体内で悪さを始めてしまいます。

そして表皮常在菌が弱まると起こるのが殺菌剤などの薬剤の経皮吸収です。肌からそれほど薬剤は浸透しないから大丈夫だと思うのであれば、なぜ化粧品の経皮吸収が優れているという宣伝文句だけは信じるのでしょうか?

コラーゲンの低分子化技術により吸収率を上げるとかそういう類の話は信じてしまいます。しかしウィルスや細菌はそれよりずっと低分子ですし殺菌剤もウィルスや細菌の潜む場所まで浸透するように粒子が細かくなっています。

こういった考えを持った時、菌との共生を考える機会を持つ事が重要だと言えるようになります。別に何も特別な事をしなくてよく、ただ過剰に殺菌するのをやめればいいだけの話です。

細菌と感染の最新研究から導き出される結果は、潔癖であればあるほど非常に危険なウィルスや細菌の保菌者であるという事実です。菌の目線であるならば、潔癖なほど汚いのです。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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