動物性脂肪への謝罪が必要?パラダイムシフト級の脂質論




控えめに言ったとしても、過剰摂取で無ければ、植物性脂肪に比べ動物性脂肪は身体に良い

前回の脂質論その1で出た結論です。もちろん管理人調べで、ですよ。では、

「良い」アブラとは何だろう? 動物性脂肪だけが摂取すべきアブラなんだろうか?

常識が変われば、モノの見方も変わるものです。ほんの少し前までダイエットの敵だったアブラは、今ではダイエットの強い味方となっている。

だからこそ、興味と疑問が尽きません。そこで、今回は動物性脂肪が「良い」と言われる理由。摂取するべきアブラについて、ちょこっと調べてきました。

動物性脂肪の「良さ」を知ろう

まず、ヒトの身体は脂肪を絶対に必要とします。脂肪の用途は脳の機能、ホルモンの機能、免疫システムの機能、肝臓の保護、髪・皮膚・消化器官のコントロールなど、実に多岐に渡ります。

牛脂やラードなどの動物性脂肪は飽和脂肪酸と呼ばれ常温で固体です。特徴として熱に強く、酸化しにくいアブラですので、調理に適しています。実際、植物性脂肪が市場に出回りだした当初は、植物性脂肪よりも安価で使い勝手の良いアブラだったのです。

しかし、1970年ごろ、動物性脂肪の消費から植物性脂肪の消費へと大転換が起こりました。以来、数十年。ヘルシーとされてきた植物性脂肪を摂取しヒトは太り、心臓疾患率を高めるという結果に陥りました。植物性脂肪の最大のリスクはトランス脂肪酸でした。これが心臓疾患リスクを高める要因の1つとなりました。

そして、ヒトが太る最大にして唯一の原因は糖質の過剰摂取。動物性脂肪を悪いものだとした我々は、こぞって低脂肪・低カロリー食品を求めます。食品から動物性脂肪を除去すると風味が劣り、味の劣化が凄まじかったそうです。

そこで、脂肪の代替として大量の糖質が添加されました。そう。つまり。低脂肪や低カロリーを謳っている商品は糖質を添加しているため、非常に太りやすい食品だったのです。

他の動物で例えてみましょう。日々食べる牛肉や豚肉、鶏肉などのお肉さま。家畜としては大きいほうがお肉がたくさん取れて効率がいいですよね。

大きい=太らせるために、家畜はとうもろこしなどの穀類、つまり炭水化物を与えられます。そして、穀物で育てられた家畜は病気への耐性が低くなりやすいのです。

炭水化物で太る。炭水化物中心だと病気になりやすい。ヒトも同じではないでしょうか?

さて話を戻して、このトランス脂肪酸という厄介な物質。サラダ油なんかに何食わぬ顔で含まれています。しかも、サラダ油はとても酸化しやすい。どこかに熱に強く酸化しにくい、調理に適した素晴らしいアブラはないのだろうか?

答えは、そう。牛脂やラードなどの動物性脂肪ですね。

つまり、動物性脂肪の良さとは「熱に強く酸化しにくく調理に適していること」と「トランス脂肪酸を含まないこと」なわけです。他にもいろいろありますが、植物性脂肪と比べた際の動物性脂肪の良さがテーマですので割愛します。

動物性脂肪の「悪い点」とは?

良さを語るなら、悪さも語らねば平等ではあるまい。というか、それを知らなきゃ管理人、ダイエッターとして、知識探求者として失格であります。

  • 動物性脂肪はコレステロール値を上げます

おふ。なるほど。昔なら確かにいいパンチでしたよ、この情報。しかし管理人、既に織込み済でございます。コレステロールはHDL(善玉)40以上、LDL(悪玉)119以下が基準値。しかも、食事摂取と体内合成量はバランスを取っているので、食事摂取量が増えれば体内合成量が減るし、その逆もまたしかり。

このあたりはバランスですね。ヒトそれぞれなので、自分で良き所を見極めていただきたく申し上げます。管理人も、自分のベストポジションを模索し続けております。

  • 不足すれば血管が脆くなり、過剰ならば動脈硬化の原因になる

え、と。どないしろと言うの? って言うか上記2つとも「安全な摂取レベルなんて存在しないトランス脂肪酸」に比べれば頑張って自分でバランス取ってねって言ってるだけじゃね?

動物性脂肪(飽和脂肪酸)だけが摂取するべきアブラなの?

さて、んなわきゃない。飽和があるなら不飽和だってありますよ。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸
ちょっと補足。完全に飽和脂肪酸だけ、完全に不飽和脂肪酸だけ、という脂肪はありません。 どの脂肪も飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の組み合わせで出来ています。

分類上、だいたいこっちだよ、くらいの感じでまとめていますので、ご了承下さいませ。

不飽和脂肪酸のパートに参りましょう。不飽和脂肪酸をざっくり分類するとオメガ3、オメガ6、オメガ9脂肪酸に分けることが出来ます。以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。

オメガ3脂肪酸の特徴

オメガ3脂肪酸は体内で合成することが出来ない必須脂肪酸なので、食品やサプリメントから摂取する必要があります。また酸化するスピードが非常に速いので、短期間で使用出来る量を購入する必要があります。

更に熱にも弱いので、加熱には不向きな油といえます。

主なオメガ3脂肪酸の種類と含有される食品

  • α(アルファ)-リノレン酸

亜麻、シソ、えごまに含まれる成分です。体内でEPAやDHAを合成します。

血圧を下げる効果があり、がん細胞の増殖を抑えます。

  • EPA(エイコサペンタエン酸)

青魚やうなぎに含まれている成分です。LDL(悪玉)コレステロールを減らし、善玉(HDL)コレステロールを増やします。

血液中の中性脂肪を減らします。

  • DHA(ドコサヘキサエン酸)

こちらも青魚やうなぎに含まれている成分です。脳に多く存在しています。

LDL(悪玉)コレステロールを減らし、HDL(善玉)コレステロールを増やします。血液中の中性脂肪を減らします。抗がん効果があります。

個人的にはとても摂取しにくいオメガ3脂肪酸。魚を毎日食べるなんて無理だ。そもそも熱に弱い油って使いづらい。そんな面倒くさがりの管理人は、サプリメントでの摂取を推奨いたします。

オメガ6脂肪酸の特徴

オメガ6脂肪酸も、オメガ3脂肪酸と同じく体内で合成することが出来ない、必須脂肪酸です。ですが、現代ではオメガ6脂肪酸は過剰摂取の傾向にあります。

むしろ食事では減らすように工夫しないといけないのです。必須脂肪酸なのに、ね。

主なオメガ6脂肪酸の種類と含有される食品

  • リノール酸

紅花油、ひまわり油、大豆油、コーン油、ごま油、くるみなどに含まれている成分です。血中コレステロールを減らす働きがありますが、過剰摂取するとHDL(善玉)コレステロールをも減少させます。

酸化しやすく、がんの原因となる過酸化脂質を生みます。

  • γ(ガンマ)-リノレン酸

食品にはあまり含まれておらず、母乳、特殊な種子、藻類に含まれています。血糖値を下げ、血中コレステロール値を減らします。

  • アラキドン酸

レバーやタマゴに含まれる成分です。免疫系の機能を調節し、様々な症状を予防・改善し、血圧の調整もします。過剰摂取は、動脈硬化・高血圧・心不全・脂肪肝・アレルギー性疾患・アトピー性皮膚炎を起こしやすくなります。

必須脂肪酸ですので摂取しなければならないのですが、上述のようにトランス脂肪酸を含む植物油からの摂取は好ましくありません。ここは、くるみ、レバー、タマゴあたりから摂取することを心がけましょう。

オメガ9脂肪酸の特徴

オメガ9は体内で合成することが出来る脂肪酸です。その最大の特徴は、熱に強く酸化しにくいことです。炒め油として使用することが出来、牛脂やラードといった動物性脂肪が苦手ならば、炒め油はこのオメガ9脂肪酸を使用すると良いでしょう。

主なオメガ9脂肪酸の種類と含有される食品

  • オレイン酸

オリーブ、菜種、アーモンド、ピーナッツ、アボカドに含まれる成分です。不飽和脂肪酸ではもっとも酸化しにくい。

過酸化脂質を体内で作りにくい。心臓病・がんの発病性を低下させるといった効能を持ちます。酸化しにくい点を活かし、オリーブオイルを炒め油にすればオメガ6脂肪酸の摂取量を抑えることが出来ますね。

リンさん「の」まとめ

動物性脂肪への誤解。植物性脂肪というだけでヘルシーだと思うことへの危険性。トランス脂肪酸への警鐘。

オメガ系脂肪酸の種類と特徴と、結構なボリュームで送ってきましたが、途中で飽きてないでしょうか? 管理人、やや飽き気味です。

しかし、こういった情報を通し吟味することによって、管理人にもっとも適したアブラと、その摂取量なんかを考えていきたいと思います。アブラは太ると単純に考えなくて良いくらいにはなった気がします。

皆さまの常識にも、破城鎚(はじょうつち)くらいの風穴を開けることが出来ればいいなと。中々、常識の壁を壊すのは簡単ではありませんが。

こういった理論の元、糖質制限ダイエットを成功させ、声高に宣言できる身になりたいものです。

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2017年6月21日

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

参考書籍です。










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