タバコの害を考える時に最も指摘されない視点




おはようございます。リンさんです。

言葉や態度での暴力ですら最近の世の中では厳しい評価をします。ましてや手が出るような行動は非難の的になることは間違いないでしょう。教育と暴力というものの線引きは難しいものです。お互い信頼できる間柄でなければ厳しい批判や注意をしても相手は心を閉ざしてしまうだけでしょうから。

言葉を尽くして心を尽くしても相手が心を閉ざしてしまうのであれば、それ以降は相手のことを気にしないようにしなければならないのかもしれません。少なくとも心を閉ざすことで相手は「アナタには分かってもらいたくありません」と選択しているわけですから。

心を閉ざした相手に力で訴えるなどというのは、言っては何ですが時間の無駄です。おそらく相手を信頼しているから怒るのだと言うかもしれませんが、怒る事で物事の解決を図る事自体がナンセンスです。

自分の正しさがブレないのは良い事ですが、「正しさ」という価値観で相手と自分を比べるのはいかがなものかと思います。ヒトに言葉ではなく力で訴えようとする行為はアドラー心理学の目的論で解釈すれば「ただただ自分の正当性を顕示したい」という意味でしかないわけです。

もちろんヒトは考え方だけで何とか収まりがつくような種族ではありませんから、そこがますます問題を難しくさせてしまうんでしょうね。

ビジネスの世界でもようやく新しいパラダイムとして取組まれ始めたばかりのダイバーシティという考え方が各界へ浸透するのはまだまだ先になりそうですね。

タバコが身体に悪いのは知っている

世の中は喫煙者だろうが非喫煙者だろうがタバコが身体に悪いなんて事は誰も彼も知っているヒトばかりでしょう?

では何で吸うのか? 自分の責任で吸っているんだからいいじゃないかと言います。確かにその通り。しかし、受動喫煙により不特定多数のヒトに健康被害を与える可能性が高いものを自分の責任で吸っているから構わないと考えるのは少々頭が悪いとしか言いようがありませんね。

喫煙者の健康が侵害されるのは自分の責任でしょうが、誰かの健康が侵害された時も「自分の責任だから」と言っているヒトたちは誰かの為に責任を取るのでしょうか?

まあ取らないでしょうね。

このように論理的に破綻している事を平気で言ってのける喫煙者もいます。その大きな原因はタバコの依存症にあります。そしてこう言った理屈を繰り出すと決まって喫煙者は「自分は社会的弱者だ。タバコを吸う場所も少なくなっていてイジメられているんだ。ストレス発散の為にタバコが必要なんだ」と現実逃避します。

しかし実際の現実は、「喫煙者は子どもや非喫煙者、あるいは特定の疾病を持つヒトや老人などの社会的弱者を虐げている。喫煙者は彼らの生活スペースを不快な煙の臭いで侵害し、更には健康被害も与えているのだ」というものです。

そして多くの喫煙者はそんな事分かっています。分かっていて止めないのです。タバコが絡んだ話は理論的に考えられなくなってしまう。これこそ依存症の最も怖い部分です。

この記事を読んでどう感じますか?

「喫煙で毎日1200人の米国人が死亡」 米大手が新聞広告

以下引用。

【11月27日 AFP】米たばこ各社は26日、喫煙が原因で1日平均1200人の米国人が死んでいると認める新聞広告を掲載した。米連邦地裁は11年前、米たばこ業界が喫煙の危険性について国民を欺いていたとして「是正声明」を公表するよう命じていたが、業界側が表現をめぐって争っていた。

 新聞の全面広告には、黒い文字で「連邦地裁はR・J・レイノルズ・タバコ(R.J. Reynolds Tobacco)、フィリップ・モリスUSA(Philip Morris USA)、アルトリア(Altria)、ロリラード(Lorillard)に対し、喫煙による健康被害についてこの声明を掲載するよう命じた」「喫煙で平均1200人の米国人が死んでいる。毎日」などと書かれている。

AFP BBNews記事「喫煙で毎日1200人の米国人が死亡 米大手が新聞広告」より引用

恐ろしいタバコの害についての記事ですね。しかしコレ、喫煙によって毎日1200人が死亡しているわけですからね。喫煙者が毎日1200人死亡しているわけじゃないんです。

喫煙が原因という事はコレには受動喫煙も含まれていると考えるべきでしょう。受動喫煙が原因となって死亡する人数は全世界で年間60万人というデータもあります(2004年時点での話です)。

世界の成人のほぼ10人に1人が喫煙が原因で死亡していますが、この内の何割かは喫煙者が殺しているという現実があるのです。

喫煙が他人へ与える害

これより下は喫煙が他人へ与える主な害についてです。直接的なものも間接的なものも分ける事無く列挙しています。

自分の近しい家族やパートナー、名前も知らない他人の誰かさんや、これから生まれてくるかもしれない新しい命。吸わないヒトに影響を与えるんだと考えてお読みいただければと思います。

  • パートナーどちらかの喫煙が相手の肺がんリスクを上昇させます

結婚して夫婦になっていても同棲していても、条件はどのようなものであれ喫煙はパートナーの肺がんリスクを上昇させます。

  • 喫煙環境に晒されている非喫煙者は血圧が高くなる傾向があります

血圧が高くなると脳卒中や心筋梗塞のリスクを上昇させます。

  • 受動喫煙は様々な病気のリスクを上昇させます

気管支喘息、慢性気管支炎、糖尿病、メタボリックシンドローム、精神疾患(うつ病・うつ状態)、認知症、化学物質過敏症など多くの病気のリスクを上昇させます。

  • 妊娠中の喫煙は胎児を危険に晒します

喫煙、受動喫煙の区別無く胎児を低体重などの危険に晒します。妊娠してから禁煙する方もいますが多くの場合喫煙のダメージは蓄積していくものですから周囲の協力と理解を得て数年かけて禁煙と妊娠計画を組むことが重要です。

  • 子どもの成長に関してリスクがあります

乳幼児突然死症候群(SIDS)、呼吸器症状(せき、たん、息切れなど)・気管支炎、肺炎、中耳炎などのリスクが高まります。

中でもSIDSはそれまで元気だった赤ちゃんが突然死亡してしまう病気です。タバコはSIDSのリスク因子であり父親と母親が喫煙者である場合はリスクが10倍になるといわれています。

子どもが成長して成人になってからの肥満、糖尿病、メタボリックシンドロームに関連があることもわかってきました。健康被害の他にも家庭で受動喫煙にさらされている子どもは数学および読解力が低下するというデータも報告されています。

  • 蛍族は意味がありません

よく換気扇の下やベランダで喫煙してから部屋に入ってくるというヒトがいますが、基本的にそれは無意味です。三次喫煙(サードハンドスモーク)という危険性への指摘があります。

タバコの煙は換気扇ですべて排出されることはなく室内に拡散します。また窓を閉めて屋外のベランダで吸ったとしてもタバコの煙は窓の隙間を通って室内に入り込みます。他にも、喫煙室に入るとカーテンやソファなどがタバコ臭くなっていたり、タバコを吸う人の髪の毛や服がタバコ臭い、またはタバコを吸っているヒトの呼気を吸うことでも感じることがあります。

この臭いは付着したタバコの煙の成分であり、それには有害物質が含まれています。その有害物質を吸い込んでしまうのが三次喫煙であり受動喫煙と同じく周囲の人に悪影響を及ぼします。

またタバコの煙に含まれる有害物質が壁紙などを茶色く変色させます。これも有害物質が付着して起こる現象ですが、これも喫煙年数が長いほど蓄積し更にその有害物質が無くなるまでに数年を要します。以前住んでいたヒトが喫煙者だった場合でリフォーム済だったとしても入居してすぐに気分が悪くなったりするというケースもあります。

また喫煙者の呼気にはどれだけタバコを吸ってからの時間が経過していても有害物質が含まれています。もう1度言います。タバコを別の場所で吸っても全く意味が無いのです。

  • タバコの煙を嗅ぐだけでリスクが上昇します

非喫煙者が「タバコ臭い」と思ったらその時点でタバコの害を受けています。これは精神的な苦痛がどうのこうのという事ではなく、タバコ臭いと感じた時点で身体に有害物質が入っているという事なのです。

タバコ臭いと感じた。たったこれだけでアレルギーなどのリスクが上昇しますし、継続されれば今まで上げた例のようなリスクも上昇します。

まとめます

  1. タバコは吸わないヒトのリスクも上昇させます
  2. タバコの煙を管理することは出来ませんから、ほぼ無差別に他人を危険に晒します
  3. 他の場所で吸っても、室内や喫煙者の口内に残った有害物質は無くなりません。これが無くなるには禁煙した上で数年を要します
  4. 非喫煙者はタバコ臭いなと感じただけでタバコの害に晒されています

さて、2020年の東京オリンピックでは受動喫煙の無い環境でのオリンピックを目指さなくてはならないという世界の流れになっています。そしてそんな流れの中、日本は先進国で唯一、受動喫煙に対する方策が全くなされていないという評価をされている国です。

議論や法整備や周知を含めて後3年しかないのですが大丈夫でしょうか?

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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