農耕開始から近代までの人類史を考える。穀物との邂逅、科学技術の発展、砂糖との蜜月




おはようございます。朝晩が少しずつ冷えてくるようになりました。そんな事を言うと決まって、ちょっと前から既に涼しくなっとるやんと言われてしまうんです。

自慢ではないですがリンさん、今でも体重約80kgのデブです。例え20数kgの脂肪のコートを脱いでも寒さへの耐性はそれほど低下していません。

今回はそんな寒い冬が待ち遠しいリンさんとは真逆で、氷河期を終えた人類がどのような食事の変遷を追ったのかを考察します。

狩猟採集時代の終わりと農耕文化の発展にみる人類の食生活

小難しい話をさらに小難しくしてしまう才能に溢れるリンさんですが、いつも思うのは分かりやすく伝えられる才能に溢れるヒトの素晴らしさです。

爪の垢をだれか大量に送ってください。ウソです。どれだけ有効な成分が含まれていようとも、そんなものを大量に送られてたら廃棄します。

さて狩猟採集時代は氷河期と食料不足から来る飢餓によって人類は低糖質食に適応したと結論付けました。これが糖質制限食が真っ当な食事法であるとする主張の基本軸です。

そこで今回はそれを補足する理屈を、狩猟採集以降の農耕を始めた後の時代から読み解いていきましょう。

農耕文化の興り

世界の農耕文化は氷河期の終わりごろ、1万年前から始まったとされています。農耕と同時に牧畜も始まり、人類は放浪スタイルから定住スタイルへとライフスタイルを変化させました。

日本で農耕が興ったのは縄文時代の終り頃から弥生時代の始め頃です。弥生時代は紀元前10世紀から紀元前3世紀中頃を呼称するもので、主だった産業が農耕へと変化した時代のことを指します。

農耕を主体とする人類はやがて集落を形成し、狩猟採集を行っていた時よりも大きな集団で生活していくようになります。安定した住居で暮らしと安定した食料の生産が人類にもたらした恩恵は計り知れません。この農耕という文化が興らなければ人類はここまでの発展を遂げることは無かったでしょう。

しかし農耕が始まった頃から飢餓と戦うようになったという説もあります。農耕は時間と手間のかかる産業ですから、狩りをする時間が減っていき相対的に食料不足や栄養不足に陥ったせいではないかといわれています。

農耕と科学技術

農耕文化が興りそこで栽培された作物は日本の弥生時代なら米、その他の地域でも穀物が中心に栽培されました。

そして農耕が始まって1万年。たった1万年で人類はその数を爆発的に増加させ、今や自然界の食物連鎖の枠からはみだした生命体となりました。頂点ではなく唯一無二の霊長類となったわけです。

そしてその人口爆発を支えたものこそ穀物と、穀物を大量生産できるようにした科学技術の発展でした。これらは2つの軸となり相互に作用しあって現在も人類の繁栄を支えています。

しかしこの穀物の大量生産と科学技術の発展こそが今の人類の抱える大きな問題となっています。

穀物の大量生産と科学技術の発展が抱える問題

この問題は懸念しなければならない点が2点あります。

  1. 穀物は大量の化学肥料を必要とし、土地を異常なまでに痩せさせる農作物である点
  2. 穀物から科学的に精製される物質は、人体が適応できていない可能性が高いものである点

1番は実に深刻な問題です。しかもその大量生産されている穀物の中で最も量の多いものが何なのかご存知でしょうか?

実はサトウキビです。

爽やかなサトウキビ畑の図。しかし……

世界中で生産されているサトウキビの量は、サトウキビ生産量上位10カ国だけで約15億8600万tにのぼります。

スーパーに陳列されている商品の原材料裏を見てみると、遺伝子組み換えではないとか書かれている豆やコーンが原料に使われているものが多いのですが、そんなものとは比べ物にならないくらいに砂糖は我々の生活の中で形を変えて浸透しているわけです。

そしてサトウキビを代表とする穀物は豆などと比べても大量の化学肥料を必要とします。これが土地を異常に痩せさせる原因となり、食糧危機は目前まで迫っているという状態なのです。

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そして2点目。1点目が環境への問題ならば、2点目は健康への問題。

砂糖自体が科学的な精製を経て作られたものですから、人体が適応できていない可能性が高いと言う点です。そもそも大量生産されていて過剰に摂取されているであろう砂糖などの糖質が、科学的な処理を施している物質の為、人体への影響が未知数だというわけですね。

狩猟採集時代より前の高糖質食

そもそも人類が糖質をメインのエネルギーとしていた狩猟採集時代以前の時代における高糖質食とは芋や豆、野草や果物といったものを食していました。また芋も果物も糖質が高いというイメージですが野生の芋や果物はサイズが小さく糖質も低かったと考えられます。特に原種に近い植物だったでしょうから、その傾向は顕著だったはずです。

しかも甘みが無い分、繊維質がほとんどだったとも言えます。今の感覚でいえば、ナスやアスパラくらいの食感・食味だったのではないでしょうか?

それをお腹いっぱい食べていたのが氷河期より前の時代です。驚く事に現代からたった40年遡るだけで、つまり40年前と比べると野菜や果物の栄養価は半分以下にそして甘みは倍以上になっているという話です。

品種改良の結果そうなったそうですが、この話から野生の果物がどれだけ甘くないのかある程度の想像が出来るのではないでしょうか?

人類は糖質に適応している?

この氷河期以前の食性をもって人類が糖質に適応しているとする説もあります。確かにこの説が現生人類にそのまま適応できるならそうでしょうが、そうならなそうな理由が少なくとも2点は挙げられますね。

  1. そもそも糖質の種類が違いすぎる
  2. 現生人類の直接の祖先はホモ・サピエンスですが、ホモ・サピエンスを含むホモ属の登場は250万年前~200万年前ほどで氷河期である狩猟採集時代からである

2の点においてホモ属である我々ホモ・サピエンスはどちらかと言えば低糖質食に適応していた人類であると考えるのが妥当であると思いますよね。

では次に1番について考えていきましょう。

農耕文化発生以降の高糖質食

狩猟採集以前の高糖質食とは原初の野生種である芋や豆、野草や果物など糖質を含みながらもそれほど甘くないものを主食としていました。その期間は700万年前~300万年前ほどで、それだけ聞くと人類の食性は糖質に適応しているんじゃないのかと考えられます。

しかし現生人類であるホモ・サピエンスと同じホモ属に類する人類の登場はおよそ250万年前の氷河期であり、どちらかと言えば低糖質食に適応していたと考えるのが普通であるという結論にいたりましたね。では農耕開始から近代の科学技術の発展までの人類の食性はどんなものだったのでしょうか?

農耕が始まって現代まで1万年の月日が経過しています。その間の人類は高糖質食を貫いてきました。

中でも特殊な例が大量に摂取されるようになった穀物と、近代になってから更に大量摂取されるようになった砂糖の存在です。ここで人類は今まで摂取してきたことの無いような大量の糖質と出会ってしまいます。

過ぎたるは及ばざるが如しとはよく言ったもので、庶民の憧れ、神事の際の神聖な食べ物、田舎の母ちゃんに食べさせてやりたい物ナンバー1だった穀物や砂糖などの糖質は、いっぱい食べたいという欲望とコイツで一山当てようと考える欲望との合致により大量に生産されるようになります。

進化とは追い詰められた種がたった1週間で起こしてしまうような奇跡でしたが、農耕開始以降の人類は順に食糧供給の安定、労働階級の誕生、集落の形成による外敵の排除から始まり、領土拡大による単一作物(つまり糖質)作成耕地面積の拡大、産業革命による化学肥料の発達と様々な技術革新をおこなって糖質を大量に消費する社会を作り上げました。

これだけの技術革新に囲まれ生活を豊かにし続けていた人類が困窮する事態であるはずがなく、糖質摂取への適応は非常にゆっくりとしたペースで進んでいると考えられます。実際、人類は糖質に適応しているとは言いがたいものです。欧米人の農耕開始時期が1万年前、日本人の農耕開始時期は紀元前10世紀の弥生時代つまり約3000年前でしかないからです。

細かく考えれば違いはもっと短いのかもしれませんが、専門家でもないのでこんなもんで許してくださいな。

アメリカ人と日本人

そう考えると欧米人特にアメリカ人が日本人の感覚からすれば異常とも思えるほどに肥満化する事や、日本人が痩せの糖尿病が多いという事実も納得が出来ます。欧米人特にアメリカ人は日本人より糖質への適応が進化している為、日本人よりインスリン分泌量が大きくあそこまで太れるし、あそこまで太っても死ぬことが無い。

日本人は糖質への適応が欧米よりも低い為、そもそもインスリン分泌量が少なく重度の肥満になる前にすい臓が疲弊し糖尿病になってしまう。そんな事が考えられるのかもしれませんね。

糖質制限的人類史のまとめ

糖質制限の基本理論、人類史、リンさんの屁理屈と妄想を混ぜ合わせた人類史の考察、いかがだったでしょうか?

糖質制限の理論を語るヒト(このブログではリンさんの事ね)がよく人類本来の食事といっている根拠はこんな感じで人類史を捉えているからなんですね。しかし残念な点は、人類本来の食事がここ数十年足らずのグローバリゼーションの影響で無くなっていっている現状ですね。

エスキモー(イヌイット)、アボリジニなどは最近まで伝統が残っていて文献にも残っていますが、既に忘れられしまった種族だって多いでしょう。もしかしたら日本にも先住民食を貫いていた部族がいたかもしれないと思うと、伝統が失われていくことへの郷愁を感じますね。アイヌ民族も低糖質食だったようですしね。

沖縄はそうなると少々特殊な歴史ですが、ゴーヤなどのインスリンの代わりになるような成分を持つ野菜があり、暑い地域なので糖質が多い野菜にならないという点とか、ブタ肉を良く食べる習慣があるとか、色々考えると糖質は低い食事になりそうですね。

だからと言って自分がそれを実践するのは難しいなとも思う、薄情な現代人気質のリンさんですが。

最後まで読んでいただきありがとうございます。










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