どのような生活習慣がヒトを最も太らせるのか?




おはようございます。リンさんです。

デブの糖尿病はイージーモードである場合が多く、ガチでインスリン分泌の枯渇してしまったタイプの糖尿病患者から結構嫌われちゃうっていう話を以前しました。デブの糖尿病の場合、インスリンを作る細胞が機能停止しているのではなく、インスリンの効き目が悪くなっているだけである可能性が高いからです。

痩せ型の場合はβ細胞が機能停止している場合も多いので、何でずっとデブで生活習慣にも気をつけなかったヤツが治って自分は治らないのかと思ってしまうわけです。出自や環境が似ていればいるほどヒトは相手に共感できるってヤツですね。

デブが言うのも何ですけど、コンプレックスを抱いてもいいことないですから出来るだけ中庸に過ごしたいものです。

ヒトが太る仕組みの根本的なメカニズムはインスリンの作用

太ってしまう事は現代において恐怖を抱くような事態まで招いています。そしてそういった恐怖を通り越してずっと太り続けるとヒトは慣れ、そのうち諦めてしまいます。その過程で起こる栄養素の摂取障害による代謝異常により過食症、拒食症、それ以外の精神疾患などを患います。

こういった事態を避けるために必要な事が、太る仕組みを正しいメカニズムで理解する事です。世に出回っている「正しいとされる事」は多くが「今のところは正しいと思われる事」にしか過ぎませんが、私達はそれを信じてやっていくしかないわけです。

しかし今のところは正しいという制限があるものの、太る仕組みの正しいメカニズムを理解する事は無駄ではありません。そういった知識の蓄え方は、常識が覆ったとしても学び方としては普遍のものであるからです。

ヒトは未知のものや理解できないものに恐怖を覚え、有りもしない妄想に走り、遂に疲れ果て諦めてしまいます。太る仕組みを理解する過程でもそうです。生活習慣を正しましょう。適度な運動を取り入れましょう。バランスの良い食生活を心がけましょう。

こんな言葉では、ブクブクと太っていく中で精神を削られ続け諦めに近い感情を持つようになってしまったデブを救えないのは当然です。こういった言葉の大半はデブの方を見ていませんから。

肥満を作り出したのは糖質過剰の世界ですが、肥満を病的に恐れデブである事と太る事を忌避したのは人類の健康意識に対する失敗です。恐怖を覚えさせたのに知識を与えないという事は相手をコントロール下に置くという事です。だから今こそ、太る仕組みの正しいメカニズムを知ることで自分を未知の恐怖に服従する奴隷である状況から開放しなければいけません。

「太ってしまう体質」ではなく「太れる体質」

自分は太ってしまう体質だから気をつけないといけないという感情は、現代の病的妄想です。もちろん健康を意識して太らないように気をつけている分には構いませんが、そういう太ってしまう体質への過剰な恐怖や思い込みは過食や拒食を引き起こすトリガーになりかねません。

まずは太る事の生物学的理由から考えていきます。

人類の祖先は骨髄を主食として動物性のたんぱく質や脂質を主体に多くの食物を食べて生きてきました。生存に有利な主食が他の種と被らない事色々なものを食べる事ができる事がここから考察できます。

長年の食事から動物性の栄養素で身体を作り上げる事に特化した人類は種としての存続を長く続けていきます。その為に最も大きな役割を果たしたものが体脂肪でした。身体に脂肪を蓄える事で長期間の飢餓にも耐える事が出来たからです。

つまり太ってしまう体質というのは人類が獲得した生き残る為の戦術なわけです。太れない個体は飢餓に耐え切れずに死んでしまう。太ってしまう体質は人類の特性を色濃く繁栄した、体脂肪を蓄える事で生き残れるようになる太れる特性なわけです。

現代においては皆がみんな、この特性を持っているわけではありません。それにこの素晴らしい生物学的な利点が現代においては諸刃の剣になっている事は確かです。ですが、太るという事は人類において普通の代謝反応であるわけです。太り過ぎてしまう現代は、体質以外の何かが大きく関係していると考える事が出来ます。

体脂肪を蓄える仕組み = インスリン

現代の肥満問題に移る前に、次は体脂肪を蓄えるシステムについて考えていきます。太れる体質と体脂肪を蓄える仕組みはヒトにとって当たり前の機能ですから、基本として押さえておく必要がありますからね。

ヒトが体脂肪を蓄えて太る仕組みにはインスリンが関係しています。インスリンはすい臓のランゲルハンス島という場所にあるβ細胞が作り出すホルモンです。インスリンは血糖値を下げるホルモンだと思われがちですが、正しくは体脂肪を蓄えるホルモンです。体脂肪を蓄えた結果、血糖値が下がるという結果が起こります。

ヒトの身体は動物性のたんぱく質と脂質から構成されています。たんぱく質や脂質はそういった意味で緊急時に蓄えておく意味合いが薄く、身体の新陳代謝に常に使用しなければなりません。身体を作る為に使用しても余ってしまったエネルギーは身体を動かすエネルギーとして使用されていたので一切の無駄がなかったのです。

そこで人類が目をつけたのが糖質(炭水化物)です。糖質は人類の食事の中で非常にレアなものでした。動物性の食材は基本的に糖質の低いものばかりでしたし、レバーや内臓など、ある程度糖質を含むものは肉食獣に先を越されていたからです。その為に人類は、豊富に摂取できるたんぱく質や脂質から糖質を合成する機能・糖新生を活用し身体に必要な量を確保できるように進化しました。

これで人類の基本設計が完成したわけですが、人類は生き残りをかける戦略として食事から摂取できる非常に少量の糖質も有効活用できないかと模索するようになります。それというのも糖質は身体の材料にならない為に、エネルギーとしての利用価値しかなかったからです。そのエネルギーをすぐさま使ってしまうのでは生活していく上で「勿体なかった」わけです。

糖質を摂取すると血糖値が急上昇します。通常、血糖値は糖新生とインスリンの作用によって100mg/dl以下で維持されています。この維持に使われているインスリンを基礎分泌と言います。

食事によって血糖値が急上昇すると、人類は脂質から得るエネルギーを基本的な動力としていますから「余分なエネルギー」と認識します。ここでインスリンが活躍します。余分なエネルギーはやがて訪れる飢餓に備えて蓄えなくてはいけません。すい臓は基礎分泌以外のインスリンを放出して血液中の糖を余す事無く蓄えようとします。このインスリン放出が追加分泌です。

血糖値はインスリンによって脂肪細胞へ格納されます。この時、1gで4kcalのエネルギーしか持たない糖質をそのまま格納したのでは密度が低く効率が悪いので、1gで9kcalの密度を持つ脂質へと変換して格納効率をアップさせます。しかも脂質であれば人類はそのままエネルギーにする事が可能な基本設計をしていますから、無駄がありません。

このように人類は飢餓を回避する為にインスリンを使い体脂肪を蓄えるようになったわけです。生存戦略としてこれは大当たり。食べない時期が長くても生きていける、寒さも体脂肪を燃やす事である程度軽減できる人類は絶滅の危機を回避し今日まで生き残る事ができています。

糖質との出会いが最大の悲劇

人類は動物性のたんぱく質と脂質によって身体を作り上げ、余った脂質をエネルギーにして身体を動かす事を基本設計にしました。そして飢餓を乗り越える為の方法として糖質を体脂肪として蓄える能力を得る事で生き残る事が出来たのです。

しかしこの後人類最大の悲劇が訪れます。栽培可能な糖質・穀物に出会ってしまった事です。これにより糖質を摂取する機会が増えていきます。最初はそれほど大きな問題とならなかった糖質ですが、科学技術の発展によって高度に精製された糖質が普及するようになると大問題を引き起こしていきます。

人類が動物性のたんぱく質と脂質を基本設計にしたシステムを作り上げてから250万年。現生人類であるホモ・サピエンスより前の人類を併せると700万年もの歴史があります。そこに糖質が登場して栽培を始めたのが1万年前。更に糖質が爆発的に普及し始めたのはほんの数百年前からです。

1万年前から徐々に糖質摂取量が増えていた人類はほんの少しずつ糖質から摂取するエネルギーを体脂肪に蓄えるのではなく日々のエネルギーにしていくように変化はしていました。しかしそれは完全な適応というようなものではありません。ですが、この時は糖質摂取とエネルギー消費はそれでもバランスを保っていました。

科学技術が発達して一気に糖質摂取量が増えると問題が出てきます。人類本来の脂質エネルギーをメインとする体質にとって大量の糖質摂取は体脂肪を蓄える方が圧倒的に勝り、エネルギーとしては処理しきれなくなってきました。その為に世界中で肥満の割合が急増します。

そして健康意識の高まりから摂取するエネルギーであるカロリーが問題であるという結論を出し、低カロリーでヘルシーな食事というものが流行していきます。このヘルシーな食事はカロリーの大きい脂質を排除する代わりに糖質を添加したものだった為に、脂質がメインエネルギーのシステムを色濃く持っているヒトほどどんどん太っていきました。

つまり現代の糖質メインの食事では生物として生き残れる可能性の高い種ほど、同じ人類という種であっても太ってしまう。結果として寿命を縮めてしまうという事態が起こり始めたのです。

未知への恐怖が肥満への病的なまでの迫害を生んだ

ヘルシーな食事を知らしめて世界から肥満や病気を無くせるはずだと信じていた人類は、肥満が減らないどころか増えていってしまう事態に恐怖します。太る仕組みの正しいメカニズムを理解していなかった為、この事実をこういう結果で結論付けます。

太ってしまうのは本人の努力不足で、自堕落なヒトの象徴だ

この認識が広まっていった結果、肥満は本人だけの問題であり、それを解決できないのは単なる自堕落だという現代における魔女狩りとも言える迫害が始まります。そういった意識は最初は肥満者にだけ向けられるものでしたが、最終的にこの認識は自分自身への強迫意識へと変化していきます。

そして太る事への過剰な恐怖から過食や拒食、コンプレックスから発生する病的な妄想が広まるまでに至ったのです。全ては人類がどうやって肉体を維持しているのか、どうやって体脂肪を蓄えるシステムを構築したのかを理解できなかった事に原因があります。

現代の肥満問題① カロリー神話

カロリーを摂り過ぎれば太る、摂らなければ痩せる。これは間違いありません。しかし多くの場合、カロリーだけを基準に痩せようとすると痩せ細るわけです。これは身体を作る為に必要な栄養素を十分に得られていないから。

さらに太るタイプであった場合、必要な栄養素を摂らずカロリーを糖質から得るようになるこの方法は体脂肪を蓄えるだけの最悪な方法になります。何故、低カロリーが糖質からエネルギーを得るようになるのか? 同じカロリーでたんぱく質もあるやないかと思いますよね。

多くの食材はたんぱく質を豊富に含むと脂質も豊富に含むからです。これではカロリーを減らせません。だからたんぱく質ではなく糖質からエネルギーを得るようになります。

豆腐はどうなんだ? たんぱく質豊富で脂質は低いぞ。

ヒトは植物ではないので植物性たんぱく質では栄養素として物足りません。ヒトの細胞は中身がたんぱく質で、外の膜は脂質が主成分です。それに対して植物の細胞は動物と異なり1番外側に細胞壁と呼ばれるものがあります。これは食物繊維と理解していただければ乱暴ですがまあ正解です。

形態の同じようなものこそ親和性が高いというのは一般的な理解だと思います。という事は形態として考えると動物と植物は全く異なるので栄養の吸収が期待できない、あるいは吸収しにくいと考えられます。ですから期待できないという結論に至ります。

カロリーだけで考える事でこういった栄養の重要性に関しての問いが軽視されてきた事は肥満を慢性化させてしまった原因の1つです。

現代の肥満問題② 糖質の過剰摂取

何度も何度も言いますがヒトの身体は脂質をメインのエネルギーにしています。この色合いが濃いヒトほど現代では太りやすくなっています。これは糖質によって血管の損傷を起こす前に脂質へと変換し格納できているという事でもあるわけですが、現代の糖質摂取過剰では体脂肪の蓄積ペースが速すぎて、人体がついていけずに多くの健康問題を引き起こしています。

糖質をメインに摂取しても太らないと言うヒトはこの血管の損傷度合いが肥満になるヒトよりも大きくなり、何となく調子が悪い、身体がいつも冷えているなどの病気ではないけど体調不良といった症状を多く抱える事になります。

それにもならないと言うヒトはインスリンの機能が非常に高く、インスリンを大量に分泌しなくても大丈夫な特性を持っているので「いくら食べても太らないタイプ」に分類されます。しかしこのタイプも代謝の低下を招く年代になってくるとお腹がぽっこり出てきたりします。

こういった状況で引き起こされる状態の事をひっくるめて、新型栄養失調あるいは質的な栄養失調と言います。糖質メインの食生活では必要な栄養素が不足してしまうからです。カロリーは十分にあるので急に動けなくなるなどの問題は起こりません。必須栄養素の不足はどちらかというと精神面に影響が大きくなります。

現代の肥満問題③ インスリンの過剰分泌

インスリンは血糖値を100mg/dlに維持する為に常に分泌されており、これを基礎分泌と言います。しかし糖質を多く摂取する現代ではインスリンは基礎分泌だけでなく、糖質が身体に入ってきた時だけ分泌する基礎分泌も頻繁に行っています。

そういう状況がずっと続いてくると血液中に常にインスリンが基礎分泌よりも多めにある状態になっていきます。病的なまでに高まると高インスリン血症と呼ばれる病気になります。

インスリンが肥満ホルモンと呼ばれる所以はここにあります。血液中に多くのインスリンが漂っているという事は常に糖質を脂肪細胞へ溜め込む力が働きます。しかもインスリンは体脂肪をエネルギーとして使用する機能を制限します。

体脂肪を貯めて飢餓に備える為のホルモンであるインスリンは、飢餓の心配がほとんど無くなり安定的に糖質摂取するようになった現代では健康を損ねるほどの肥満を引き起こす悪者として認識されるようになりました。

現代の肥満問題④ 代謝障害

代謝が悪くなるって話はよく聞きますが、多くのヒトが基礎代謝によるエネルギー消費が低くなる事だと理解しています。では、何故エネルギー消費が低くなるのでしょうか?

ヒトの身体は摂取したカロリーを元手に動いているわけではありません。摂取した食材に含まれている脂質、糖質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを使って代謝反応を起こしてエネルギーを作り出しています。

基礎代謝が低いというのは消費するカロリーが低いのではなく、この代謝反応が上手く動いていない状態です。そして人体の代謝反応に必要な栄養素は、糖質を除く栄養素です。糖質はエネルギーであるATPを作り出す原料にはなりますが、エネルギーを作る為に必要な場所を動かす栄養素にはなりません。

糖質メインの食事というのは、糖質以外の栄養素が相対的に低くなります。そうなると代謝反応が悪くなって糖質からATPを最低限作り出す事しか出来ない状態になります。つまり身体全体の代謝反応が阻害されている状態、代謝障害です。

代謝障害が起こっているから身体が消費するエネルギーが低下する。これが基礎代謝が低くなる理由です。そしてこの状態にも関わらず糖質を過剰に摂取するという事はエネルギーを余らせる事、肥満に繋がっていきます。

現代の肥満問題⑤ 糖尿病

太る仕組み、代謝障害が起こるメカニズム。こういった状態が長く続いていくと身体のシステムは破綻を起こします。この破綻がインスリンを分泌するすい臓のランゲルハンス島にあるβ細胞で起こると糖尿病が発症します。

そして今まで述べたような現代における肥満の問題は全て糖尿病のリスクを上昇させます。日本で太っていないけど糖尿病を発症する現代人が増えているのはこういった理由ですし、海外で肥満や糖尿病発症者が爆発的に増えているのも同じ理由です。

現代の生活に何の問題も無く、肥満は個人の問題だけであるという結論で進んできた事で人類は自分の首を自分で締めています。糖尿病が人類を滅ぼす事になるかもしれないという危惧は、外因性のウィルスや感染症は根絶できても、内因性の人体は太刀打ちできないと思われているからです。

現代の肥満問題⑥ 美しさの基準

最後の基準は全く異なりますが、これはこれで問題だと思っているのでのせておきます。現代はとにかく美しさの基準を見た目に設定しています。

食事におけるマナーだけではなく、食材が綺麗かどうかまでを倫理観や思想といったもので固定しているのと同じように、美しい身体というものも生物学的にではなく見た目で考えられています。

動物は自然に生きている場合、しなやかな筋肉を持っていて肥大した筋肉を持ち合わせてはいません。しかし人類は肥大した筋肉、はっきりと分かる筋肉のラインが美しいと思っています。野生の動物はアバラが浮いているような体躯で生きていますが、ヒトは腹筋が割れていないといけません。

生物学的に割れた腹筋というものはお腹に脂肪がなければ適度に浮かび上がります。それでは満足できないという事はその美しさはヒトの感覚によってだけ生み出されている勘違いであると言えます。マッチョは風邪を引きやすいというのは実に皮肉なものです。強靭とは真逆ですが、それがヒトの美しさの基準です。

体脂肪は低ければ低いほどいいというのも、そういった価値観の話になります。

人類は男性で10~20%、女性で20~30%の体脂肪を持っている前提で人体は動いています。これ以下の体脂肪率となると人体は何かを削ってそれに合わせなければいけません。しかしこの体脂肪保有率は人体の基本設計です。となると削るのも基本設計という部分からになります。

生命活動に必要が薄い場所から削っていく為、ホルモンバランスが乱れたり精神的に不安定になったりします。そうなると人類の美しさの基準とはどうにも効率が悪いものであると言わざるを得ません。

そういった美しさが素晴らしいと言うのであれば、それはそれで良いことです。ですがリスクを知らずに選んだ結果、自分の身体に不利益が出た時に困るのは誰でしょうか。そこを自分の責任で割り切れるヒトでないといけません。

モデルや芸能人はそういった存在です。

まとめます

ヒトが太る仕組みを正しいメカニズムで理解すれば、肥満は自分だけのせいではないという事がわかります。また現代における肥満などへの偏見が未知のものへの恐怖から起こっていることも分かったと思います。

自分を律する事と自分を責める事は違いますし、太る事への周囲の無理解は勉強不足の知識不足です。そういった事を理解した上で太るという事と向き合う事がダイエットのモチベーションとなます。

この記事が参考になれば幸甚です。最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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