おはようございます。リンさんです。
ヒトは似たような境遇や似たような経験をした相手の気持ちは理解できても、それ以外の他人の気持ちというものには非常に鈍感な生き物だという記事を書きました。
相手の気持ちを痛いほど理解できるか、相手の気持ちを「イタイ」と思うほど理解できないかの2択。
多分コイツが議論を真っ直ぐ進められない認識の違いってやつを生み出していると思うわけですが、自分にとって有益と無益、好きと嫌いっていう感情は人生を生きていく基本的な判断基準になるわけですから何とか改善しろとも言いにくいものです。
デブと痩せすぎ。「痩せたい」「太りたい」異なる動機。根本の原因は同じ「身体的コンプレックス」

日本人の6割は中肉中背。痩せ過ぎることも太り過ぎる事も無いヒトたちだと言われています。一方、肥満者(BMI25以上)の割合は男性31.3%、女性20.6%(平成28年度「国民健康・栄養調査」)です。
日本は、成人肥満率4.5%で世界ランキング166位(2008年当時)と先進国の中でダントツに肥満者が少ない国です。全体的に肥満状態が危険との意識が高く、太らないような生活習慣を心がけているヒトが多い国と言えます。
その意識を反映するかのように痩せ過ぎ(BMI18.5以下)は男性4.4%、女性11.6%。更に20代女性の痩せの割合は20.7%です。痩せ過ぎは肥満者よりもマイノリティですね。
日本ではコンプレックスが笑いになるという要素が大きいので、デブな芸人はそれだけで笑えます。太っていると確かに滑稽なわけですし、それを否定するつもりも無いです。まあずっと標準体型のマジョリティに言われるとカチンとくるくらいでしょうか。
本音は素人のデブを捕まえて芸人のような扱いはしないでくれって感じです。
コンプレックスが笑いになるというと痩せ過ぎもそうですね。こちらは悲壮感が笑いになるというやつでしょうか。痩せ過ぎの芸人と言えばアンガールズの田中さんなんですが、高身長でスラッとした体型なのに動きと顔が気持ち悪いと評判です。
以上のようになるとコンプレックスとしてのマイノリティは肥満もそうだけど痩せ過ぎもそうであると考えられます。痩せたくてもがいているリンさんのような肥満者と、太りたくてもがいている痩せ過ぎの誰かは同じ身体的コンプレックスを抱いているのかもしれません。
食べる量を「減らせない」「増やせない」は一緒

痩せ過ぎのヒトの真なる悩みを理解することはデブのリンさんには不可能です。しかしコンプレックスとしてデブと痩せが一緒であるならば、方法論を考え出すことは出来ます。
デブでも痩せでも必要なのは下準備です。デブが体重を減らせる身体にしなくてはいけないのと同じように、痩せ過ぎは体重を増やせる身体にしなくてはならないと思います。
必要以上に食べ物を摂取しちゃうデブと必要最小限以下に食べ物を摂取出来ない痩せ過ぎの改善。どちらが大変か考えれば絶対に後者でしょう。2017年の健康医療系番組で見たお笑い芸人カラテカの矢部さんの食生活、衝撃的でしたもん。
【朝食】コーヒー。朝食代わりの葛根湯を飲む。
【昼食】バナナ1本
【夕食】レトルトのご飯とワカメの味噌汁。いずれも半分残す。
1日270kcalという。
無理やり摂取量を増やそうとしたら【朝食】のコーヒーにバターもしくは生クリーム。【昼食】のバナナにヨーグルト。【夕食】はおかずに魚か肉といった感じでしょうか。
おそらく最初っからこれをやろうとするとキツいと思うので、脂質とたんぱく質の量を少しずつ増やしていくという手法をとるしかなさそうです。
【朝食】の取組み
となるとまずは葛根湯を止めて野菜スープから始めてコンソメスープ→ボーンブロススープ。ボーンブロスまでいければ固形物でタマゴもいけるかも。
たんぱく質がキチンと摂取できるようになれるかどうかが肝ですね。
コーヒーにバターがキツイのであればココナッツオイルや生クリームを少量から。それがキツイのなら最初はエネルギー代謝を上げるために黒糖やハチミツをちょこっと舐めるのでもいいかも。その後に脂質摂取へ移行していく。
【昼食】の取組み
バナナ1本ならヨーグルトと一緒に食べると良いと思う。ここでも最初はハチミツから開始した方がいいかも。そもそもエネルギー代謝が低すぎるだろうから、いきなり脂質代謝はキツイかも。
【夕食】の取組み
ご飯1膳食べられるようになる事が1番です。
その後で糖質制限を行う為にご飯を食べなくなるというのであれば、他の摂取栄養素でご飯分のエネルギーを確保しなきゃいけません。しかしいきなりで肉はたぶん無理です。
魚と大豆、調理油にオリーブオイルを使用するようにして、まずはたくさんオリーブオイルが摂取できるようにする所から始めます。
【間食】の提案
後はちょこちょこプロテインを合間で飲めるようになればいいかもしれません。それだけで摂取栄養素のアップに繋がります。
まとめます

デブはちょくちょくドカ食いするから太る。
それならば、こまめに食事を取る事が体重増加にとって必須だという事になります。その食事で脂質とたんぱく質を摂取できるようにすると太れます。
しかしこの手法では本人が脂質とたんぱく質の摂取量を少量からジワジワ増量させるという手間がかかります。何でかというと今までほとんど量を食べたことが無いモノを人体は中々吸収できないせいです。
デブのダイエットではこれとは全く逆のアプローチを行うのですが、ここが最も難関なのはデブでも痩せ過ぎでもおそらく変わりないでしょう。デブは食欲が極端に旺盛な人種で、痩せ過ぎは空腹感が極端に無い人種といえます。それを飼い慣らす事が出来ないから中肉中背の大多数からは自己管理不足のレッテルを貼られてしまいます。
それを飼い慣らす事が出来て当然、普通だという意見は聞かなくてかまいません。それはデブや痩せ過ぎの普通ではないからストレスが溜まってしまうからです。だから普通を求めて周囲を真似るだけのものは失敗します。
最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。
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