糖質制限の継続可能性と現実的なお財布事情




おはようございます。リンさんです。

猛暑と呼ぶに相応しい毎日です。エアコンが無ければほぼ蒸し風呂のような状況の我が家です。しかしふと意識を外に向ければ集中豪雨の被災地ではコレよりも厳しい状況になっているわけです。かと言って自分のエアコンを使用している生活がダメだとかいう極端な不謹慎論もダメな話だなと思います。

水害ですから復興には時間がかかります。熱中症に気をつけるのはもちろんの事ですが、避難所の屋内でずっと過ごす事で筋力低下も起こりますから、気が滅入らないのであればそれほど暑くない時間帯を利用した散歩や運動なども重要になります。

食事とは健康自主管理の基本であり、健康自主管理とは自己投資の1つである

糖質制限は食事法の1つです。従来の食事とは異なる方法であるという点はベジタリアンやマクロビオティックなどと一緒なわけですが、カロリー制限などの従来の栄養学ではなく栄養素を重視した栄養学を採用している点がこれらとは少々異なる点です。

例えば、脂質への考え方1つ取ってもカロリー制限では考えられない事を重要視しますし、カロリーに関しても身体にとって重要なカロリーとそうでもないカロリーを分けて考えています。

3大栄養素である糖質・脂質・たんぱく質。微細栄養素であるビタミン・ミネラルの全ての栄養素がどのように身体に機能するのかを考えます。

この点から継続可能性に関して疑問を持っているヒトも当然います。そしてそれらの指摘は糖質制限の理論を支持すれば大した事ない話なわけですが、現代の食生活を鑑みればその指摘は実に的を射ている事になります。

つまり継続性がそれほど困難な問題では無いという話は理論的な部分の話であり、常識的理解の範疇では語られていません。糖質制限そのものが従来の常識では語ってはいけないものである為に、継続性に関しても従来の常識で語れないというわけです。

しかし大事な事は、それを実践できるのは求道者や糖質制限への理解を深くした一部の方たちの話であり、その一部とは「冒険者遺伝子を持つ者」として全体の約2割程度であるとセイゲニスト自体が考えています。

2割が理解した糖質制限の骨子を理解する為のハードルは自分自身でクリアしましょうとかそういった感じですね。

はてさて個人的な意見にはなりますが、理解する為の思考を自分自身で深めていくのは大事です。しかし、糖質制限最大の目的が社会的認知を得て、糖尿病治療から日常の健康的な食事法として認識される事だとすると、その理解の足がかりとなるような気付きも与えられない先駆者に価値があるとは思えません。

科学を深める集団は大事です。科学に向き合えなければ「二番手じゃダメなんですか?」とか平気で言えてしまうからです。

科学こそヒトを幸福にする為の手法です。しかしそこには科学を深める者と、そこで生まれた知識を享受する者が存在します。その点でリンさんは三石巌先生を尊敬しているわけです。

話が逸れましたが、糖質制限の継続可否の話です。これを理論と常識の観点から考察していきます。

1-① 脂質代謝による糖質への欲求消失

糖質制限では糖質摂取を制限します。この時、主食である白米・パン・麺類を制限し細かいところでは調味料などの食品添加物に含まれる糖質も制限します。

重要なのは、それだけ糖質を制限するとエネルギーが足りなくなるという事です。通常のカロリー制限だと、糖質を制限すると同時に脂質も制限します。

脂質制限により間接的に動物性たんぱく質の制限も発生します。ですからカロリー制限だと体脂肪の分解と同時に筋肉の分解が起こります。

糖質制限実践下では、糖質を制限する代わりに脂質とたんぱく質を少なくとも減らした糖質のカロリー分は確保します。そうする事でカロリー摂取比率内の脂質とたんぱく質の総量が上昇します。

つまり筋肉の分解に使われてしまう分のたんぱく質を摂取し、筋肉が分解されて材料不足で再構成されないという事態を避ける事が出来るわけです。更に脂質摂取により、たんぱく質摂取で不足する身体のエネルギーを確保します。

ここは重要な糖質制限挫折ポイントでもあります。特に糖質制限を始める前に糖質摂取からの少量のエネルギーを頻回産生していた場合、つまり糖質をチョコチョコ食べてエネルギーを確保していた場合、糖質制限をすると脂質もたんぱく質もそれほど食べられない&それほど吸収できないというダブルパンチを食らいます。

こういった元が小食であるヒトが糖質制限をする場合は、たんぱく質の確保に植物性たんぱく質であったりプロテインであったりを活用したり、脂質確保に汁物にごま油やオリーブオイルを入れたりといった意識的に油を使うといった小技が必要になります。

これはカロリー制限に縛られているという言葉でまとめられますが、状態としては様々です。カロリー制限しているつもりが無くてもカロリーが足りていないくらいの食生活であるヒトは意外に多いからです。

太っているヒトや大食漢はこれとは逆の心配をします。しかし糖質制限実践初期は、太っているヒトはそれほど糖質以外の条件に神経質にならなくてもいいわけです。

ここを抜けると身体は糖質をメインに代謝する身体から脂質をメインに代謝する身体に切り替わります。身体がどの代謝に適応しているという科学的研究には未だに結論が出ていません。

しかし産生されるエネルギーを考えると、脂質は完全燃焼で1分子あたり129ATP、糖質は完全燃焼で1分子あたり38ATPです。使えるエネルギーの多さが約3倍という事は同じカロリーを摂取した場合、糖質よりも脂質のほうがエネルギー効率が良いという事を支持しています。

エネルギー効率が良くなると、糖質摂取への渇望も薄くなっていきます。というわけで糖質制限では糖質を制限する割合が大きければ大きいほど効果が大きいという結論が出ます。

1-② 糖質制限を実践可能な食材の充実

糖質制限はロカボという言葉で広まり、ライザップによって減量にも効果的であるという風評を得ました。厳密に言えば、この2つは糖質制限とはやや異なります。

しかし糖質摂取によるインスリン追加分泌の可能性を低くする効果を狙ったのがロカボで、そのインスリンが糖質を脂質に変換して脂肪細胞に格納する事で太るという効果に絞って減量に特化したのがライザップと言えます。

糖質制限がビジネスとしても割と美味しいという事実は、社会的認知を広める為に非常に有効に働きました。元々の理論では考えられないような事も起こるので軋轢というか勘違いというかそういった困った事が起こっているのも事実ですが、それでも社会的に広まったのは粛々と理論を広めようと頑張った先駆者と、ビジネスとの併用を考える事が出来た事が相乗効果になっています。

特にロカボの名前で多くの糖質オフ商品がリリースされており、軽い糖質制限を行うのであれば甘いものが買えなくて精神的にキツイといった事が問題無いくらいに充実しています。

厳格な糖尿病罹患者用の糖質制限となると厳しい現実もありますが、それでもダイエットや健康目的での軽い糖質制限であるならば実践可能なものになっています。

2-① 見渡せば糖質世界

続いては糖質制限の継続を困難にする精神的な要素の考察です。

見渡せば糖質世界とはよく言ったもので、糖質制限を学ぶと如何に糖質が世界に溢れているかが分かります。

肥満が問題になっている国では食品選択の際の選択肢の少なさが問題を更に深刻にしているという側面もあります。その中で日本は食材選択としての多様性は非常に広いものであると言えます。

食べるものの選択肢が広いという事実により白米の消費量が減っているという事実もありますが、それよりも大きな問題なのは選択肢を選べる環境の中にある糖質を含んだ商品の多さです。

昔は摂取する糖質の種類は少なかったはずです。更にその糖質を代謝する為に必要な栄養素に関しても昔ながらの知識によって回避できる状況を作り出していました。

しかし現代では糖質は多様性を増しています。更に運動量は絶望的なまでに減少している為、身体が悪くなる要因が多過ぎて糖質の害が見えにくいという問題もあります。

運動により健康的な生活を手に入れるというのは事実ですが、運動不足だけが要因で現代人が不健康になっているわけではないという事は理解しておかなければなりません。

巧みに糖質を摂取するようになっている世界であるというのは知っておいて損はないと思います。少なくとも糖質摂取60%の通常の食事で健康を保てないヒトがいる事は事実ですから。

2-② 全てを元に戻す糖質スイッチ

糖質には依存性があります。この依存の仕組みとして脳内報酬系を刺激して快楽ホルモンを分泌するという特性があります。これがドラッグやアルコール、タバコといったものと同じである為に糖質にも前述の依存物質と同様の問題があると危惧されています。

ここで重要になるのが、依存から抜けられるヒトと抜けられないヒト。依存になるヒトとならないヒトがいるという事です。その中にもアルコールは依存するけど糖質はそうでもないとか色々なパターンが存在します。

脳内報酬系への刺激による快楽ホルモンの分泌には個人差が大きくなります。目で見た物質に反応してそれを摂取するように脳が命令を下すわけですが、その強弱はヒトによるからです。

タバコはある時、吸い始めます。その時に咽てしまって吸おうと思っても吸えなければ依存になりようがありませんが、ずっと吸っているといつの間にかそれが普通になります。時折、咽るような事が起こると「今日は喉の調子が悪いのかも……」なんて健康状態の指針にしている時もあるくらいです。

アルコールもそんな感じですね。いつからか飲み始めていつの間にか習慣化しているわけです。依存物質はこの工程が実にたくみです。アルコールやタバコが問題なのは、それを摂取する年齢が法律で定められており、習慣化する事の危険性も理解されているからです。

糖質はそうではありません。いつの間には食べているというよりも離乳食から食べているんですから身体に悪いわけが無いって理解をしてしまいます。

これを離れて糖質制限を始めても、糖質への依存性への理解というものがタバコやアルコールよりも軽く評価されているという事実は変わりません。

糖質制限により不定愁訴を逃れたヒトがいつか訪れる場所があり、それは喉元過ぎれば熱さを忘れるという言葉に集約されます。

そしてそれを回避するのがどれほど難しいのかは、理論的な理解だけでは回避できないという事実にあります。

糖質制限とお金

糖質制限にお金がかからないというヒトは多いです。しかし困った事に、糖質制限は糖質を制限しない生活に比べてお金が掛かります。そしてそれは食が細かったり1日3食を習慣化していたりすると顕著になります。

この場合の糖質制限とはたんぱく質も脂質も植物性や動物性の区別無く様々なものを摂取する従来の糖質制限を指します。

そもそも糖質制限とは食事法ですが、健康法の1つでもあります。特に健康を食事で管理しようとする考え方は健康自主管理という思考を支持しているもので、自己投資の1つであると言えます。

自己投資の問題点は、結果が出るのにある程度の労力と時間を要するという事と、その成果を自分自身で評価し続けなくてはいけないという点です。

健康を自分で管理するようになれば、結果として将来の医療費関係の支出は減少します。しかしその為に現在の時間軸では投資をしなければいけません。

ここが非常にネックになっています。ヒトは安定を好み、変化を嫌うからです。特にお金を投資するという事に関してヒトは非常に敏感です。

何と言っても明日のメシの種の心配をして働いているビジネスパーソンが非常に多いのが日本だからです。自己投資よりも貯蓄ですし、そもそも貯蓄できるような給与ではないというヒトもいるって事です。

これが「自分には出来そうにない」という言葉に込められている真実です。出来ないというよりも「新しい事をしない」という安定を選ぶわけです。

意識が安定を好み新しいものを拒む傾向にあると理解していれば、糖質制限という食事法に限界を感じたり継続が困難に感じたりした際にも冷静に物事を考える事が出来ます。

その上で、そこから糖質制限を継続するかどうかを決めるのは自分自身であるべきです。この記事が誰かの思考の一助になれば幸甚です。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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