糖質制限が適応外となる場合の考察① -診断基準を満たす膵炎-




おはようございます。リンさんです。

「自意識が痩せる事だけになっちゃってんだよな~」

有吉弘行さんの名言です。痩せ過ぎのモデルを話題にしたところでのひと言。とんでもない皮肉ですが、真実を突いています。

瞬時にサラッと言葉を選べる事が出来るヒトって凄いですね。自虐や皮肉をユーモアに出来るヒトが頭が良いっていうのもあながち間違いでは無い気がします。

糖質制限適応外基準① 診断基準を満たす膵炎

糖質制限は糖尿病の治療法であるという側面から、医療的な理由での適応外となる場合が存在する特殊な食事法です。というわけで特定の疾患を持っていると糖質制限を実践する事が出来ないわけです。

とは言っても重苦しく捉える必要はありません。カロリー制限で必要以上に生命を削っていてもヒトは何とか生きていけてますし、カロリー制限をそれほど重く受け取らないのと一緒です。

それに糖質制限の適応外になっている特定の疾患を患っていればまず間違い無く病院の世話になっているはずです。この記事では糖質制限適応外の内容についてのセルフチェックが出来るように組み立てていますが、ご心配なら主治医や医師のご意見を参考にしていただければと思います。

慢性膵炎

糖質制限適応外その①は診断基準を満たす膵炎です。いわゆる慢性膵炎と呼ばれるものです。どこが炎症を起こしているのかというと糖質セイゲニストや糖尿病患者にはお馴染みの膵臓さんです。

膵臓はランゲルハンス島内にβ細胞を有していてインスリンを分泌する器官です。血糖値をコントロールするホルモンはインスリンのみとなるので、膵臓が炎症を起こして機能低下を起こすという事は糖質制限において重要になるインスリンの基礎分泌による管理をしにくいという事につながります。

慢性膵炎まで進行していると、膵臓の機能がインスリン分泌だけに問題が発生している糖尿病とは異なります。膵臓全体に問題が起こり臓器そのものが機能しなくなるという事なので、糖質制限での管理が難しいという事になります。

慢性膵炎では、みぞおちから背中にかけての腹痛や吐き気、体重低下、糖尿病の発症といった症状がみられます。これはかなり進行している膵炎の症状です。

かなり進行した慢性膵炎の場合は糖質制限実践が困難になりますから、そうなる前の段階を知る必要があります。という事で今回は特に早期慢性膵炎についての考察をしていきます。

膵臓の機能

さて、慢性膵炎を起こすと糖質制限が出来ないというのを理解する為には膵臓の機能を理解する必要があります。膵臓がインスリンを分泌する唯一の臓器である事は既に多くのヒトが理解していますが、ヒトの臓器は全て専門分野に超絶特化したスペシャリストです。

つまり同じ働きをする臓器は存在しないわけですから、機能不全を起こすと危険だという事は理解出来ますよね。ということは簡単に手術などで摘出する事も問題となるわけですが、それはまた別の話。

膵臓の基本機能は各種ホルモンの管理です。そのホルモンの種類は多岐に渡り、

  • 糖質を分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するトリプシン、脂質を分解するリパーゼなどの消化酵素
  • 血糖を脂肪細胞に格納し血糖値を下げるインスリン
  • 血糖値を上昇させるインスリンへの対抗ホルモン・グルカゴン
  • 成長ホルモンの分泌抑制をするソマトスタチン

とまあ軽く挙げてもこれくらい出てきます。

消化酵素がきちんと分泌されなくなると3大栄養素の消化吸収が滞ります。特に糖質制限では糖質を摂取しない代わりに脂質やたんぱく質の摂取量が増大します。

インスリンとグルカゴンが拮抗状態である事が身体の代謝反応の大前提です。糖質を摂取すればインスリン分泌に偏り肥満へ、グルカゴンへ偏ると脂質をエネルギーにする方向へと代謝が動きます。

作用と抑制を司るホルモンの大半が膵臓にて産生されるので、膵炎を発症すると糖質制限を実践する事が出来ないというわけです。

早期慢性膵炎

糖質制限を実践するにあたって膵臓の機能が低下する慢性膵炎は糖質制限を実践できなくなる可能性を持っています。では慢性膵炎を早期に発見すれば、そういったリスクを回避する事が出来るという事ですね。

膵炎の種類は大別して2つです。お酒の過剰摂取によるアルコール性膵炎とお酒以外が原因となる非アルコール性膵炎に分けられます。

肝臓も似たような炎症を起こします。という事は肝臓が炎症を起こす仕組みと膵臓が炎症を起こす仕組みは似ていると考える事が出来ます。

とは言え膵臓と肝臓の基本機能は異なりますから、膵臓の機能を低下させる原因を考える必要があります。どんなものでもそうですが、過酷な労働環境がずっと続く事で肉体は劣化していきます。

という事は膵臓の炎症とは膵臓機能の酷使であると言えます。膵臓の機能は消化酵素と各種ホルモンの分泌です。

アルコール摂取が膵臓の炎症を起こす理由は、アルコール分解によって糖新生などの代謝反応が止まってしまう事が大きな原因です。代謝反応が止まっている間も身体は活動を止めるわけではないので、膵臓はアルコール分解の間ずっと働き続ける事になります。

非アルコール性膵炎は消化酵素の大量分泌とホルモンの過剰分泌に焦点が当たります。消化酵素を大量に分泌する栄養素は3大栄養素の中で糖質です。糖質制限の理論に当てはめれば人体は糖質を消化する事を最も苦手としています。これは現生人類の主食が骨髄だった事から考えられる結論です。

そしてホルモンの過剰分泌が最も起きる状況も糖質摂取によって引き起こされます。インスリンは糖質摂取によって速やかに追加分泌されるからです。グルカゴンやソマトスタチンなどが肉体の外から摂取する栄養素で過剰に分泌される事はほとんどありません。

まとめます

慢性膵炎を持っていると糖質制限適応外となります。

膵臓は消化酵素やホルモンの分泌を司る臓器なので、糖質制限の中で重要となる人体の代謝反応の中でもかなり大事な臓器と言えます。消化酵素が無いと3大栄養素は肉体へ吸収されず、ホルモン分泌が無いと代謝反応は正常に実行されません。

慢性膵炎になる前の段階でセルフチェックをする必要があります。アルコール性膵炎や非アルコール性膵炎という急性膵炎が起こる仕組みを理解してリスクを回避する必要があります。

膵炎の最も大きな原因は消化酵素の過剰分泌、ホルモンの過剰分泌です。そういった状態を起こしやすい状態とは糖質の過剰摂取によって起こるものが日常生活で最も身近なものです。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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