糖質制限で糖質の摂取を控えるのは脂質メインで代謝する身体にする為。なぜ脂質代謝にするべきなのかを初級セイゲニスト目線で考えてみる。




どもです。リンさんです。

今回は、スーパー糖質制限で顕著に感じる事が出来る糖質制限の効能の後編をお送りします。

スーパー糖質制限の2大効能を語る・後編

さて、タバコや酒を止めるよりも糖質を止める事の方が、感情も常識も揺さぶられる。そんな辛くハードな糖質依存との闘いを終えた後。それが今回のテーマです。

戦闘などの経験がそのまま成長に繋がるRPGで例えるなら、今あなたはレベルアップし、新たなリソース管理を行えるスキルを選択できる状態にあります。

3つの糖質制限タイプの中で最も早く、糖質代謝から脂質代謝の身体へ切り替われること

スーパー糖質制限は、ゲームで言うなればハードモード以上の難易度を備えていると言ってもいいでしょう。しかし、そこで獲得できるゲーム上の経験値や、プレイヤー自身のスキルといった得られるものは、糖質制限の3つの難易度の中で別格です。

糖質依存から抜け出すまでが序盤なら、苦しいのはそこまで。これ以降はリソース管理をきちんと行えば、糖質制限無双の始まりとなります。これこそ、スーパー糖質制限の最大の効能と言えるでしょうね。

糖質制限のクラスチェンジ、脂質代謝への体質変化

糖質依存を抜け出したあなたに待っているもの。それは身体のエネルギー消費経路の変化です。つまり、レベルアップによって新たなスキルを手に入れたと考えていただければ、間違いないかと思います。

おめでとう。あなたは努力が決して自らを裏切らないことを知っています。昨日の自分と今日の自分が全く違う事を、あなたは明確に理解できるのです。

あなたは糖質制限という理論の元で、食事から摂取する栄養の割合を高脂質、中たんぱく、低炭水化物という具合に管理してきました。その中であなたの身体は原始の本能に覚醒し、脂質を摂取し、脂質を燃やす身体の秘密を手に入れました。

と、オブリ●オン風なお祝いメッセージと共にレベルアップしたわけです。この脂質代謝は生理的ケトーシスと呼ばれるもので、ケトン体を主要なエネルギー源とする身体の変化です。

では、どうして生理的ケトーシスが糖質代謝の状態よりも良いのでしょうか? それについて、糖質と脂質の比較をしながら進めていきましょう。

糖質の特徴

  • 糖質は、ヒトを太らせるために摂取する分には、最も効率が良く最も無駄が無く、そして最もヒトを死へと至らしめるであろう栄養素です。

糖質は、摂取すると即座に血糖値を上昇させます。その上昇幅は、たんぱく質とは比べ物になりません。脂質はそもそも血糖値を上昇させませんし、たんぱく質に関しても血糖値を上げるのは糖新生やホルモンの影響であって間接的なものです。

血糖値が上昇することでインスリンが追加分泌されると、血液中のブドウ糖は脂肪細胞へ取り込まれます。そしてインスリンが追加分泌されている間は体脂肪の分解も押さえ込まれてしまいます。これが、ヒトが太る唯一のメカニズムです。

さらに、この追加インスリンの分泌を1日3食ずっと続けることにより、膵臓は疲れ果て、インスリン製造機能を持つ細胞は弱ったり死んだりします。そうなると次はインスリンが追加分泌されなくなるので、血糖値が下がらなく、あるいは下がりにくくなります。これが糖尿病です。

通常ヒトの身体は、インスリンを分泌することで自動的に血糖値が高くならないように管理しています。しかしインスリン機能が壊れると、血糖値は糖質摂取の度に際限なく上昇し、リアルタイムに血管を傷つけるといわれている血糖値180mg/dlを超えてしまいます。

これが続くと、どんどん血管が傷つけられ続け、抹消の毛細血管から順番に不具合を起こしていきます。これが身体の各部分で目に見える症状になる事が、合併症といいます。

  • 糖質はヒトの生活を豊かにする物質であり、安価で大量生産が出来る、人類の進化を支えた偉大な食べ物です。

大前提として、現代はとにかく糖質を過剰に摂取する傾向にあります。しかし糖質を摂取するようになった人類は、人口を爆発的に増加させ、結果として著しい科学技術の発展を遂げました。

これは糖質を大量に生産できるようになった事と、それによって定住することが選択できるようになった事が大きく関係していると思われます。

両手を使えるようになった点は確かに、進化において素晴らしい点なのでしょうが、それ以上に食料の安定供給と定住化は、ヒトの心に重要な働きをしたのではないでしょうか?

また、同じ理由から、ヒトの脳においても糖質は大きな役割を果たしたと考えられます。現状の問題点とは別に、糖質にはこういった側面もあります。

ですが、これだけ世界的に糖尿病が増えてきたこと。それも安価な炭水化物を大量に摂取している「貧困」を抱える国々に拡大していること。その「貧困」国に日本も該当していること。

そもそもそういった糖質の利益と害についての教育の機会が無いこと。教育の機会があっても今までの常識に捉われてしまうこと。

現代だからゆえに、糖質には問題が多いことも事実なのです。

脂質の特徴

  • 人類史700万年中、そのほとんど(約699万年)を人類は脂質を主食としていました。

いきなり何のこっちゃ? と思われるでしょうね。この人類の主食はなんだったのかという事は、実はとても大事な話です。

パンダに学ぶ生物的進化の時間(今までの説編)

ジャイアントパンダさんを例にしてみましょう。実はジャイアントパンダは本当のパンダではなく、最初に発見されたのはレッサーパンダと呼ばれる種類のほうで……

ジャイアントパンダさん。実は肉食獣です。白黒熊ですからクマさんの仲間ですね。

今現在、笹を主食にする進化の途中なんですね。その証拠に肉食獣の特徴である犬歯を持ちながら、奥歯は笹をすり潰すために平たく大きくなっています。そして、これから何世代もかけて笹を食べる草食獣へと進化していく、と考えられています。

大事なのはここから。

パンダの化石は300万年前の地層からも発見されています。その頃の地球は氷河期と呼ばれる状態でした。

パンダは、寒くても枯れることがない竹を「食べる」という選択肢を、この時に選んだのです。300万年前に選んだ進化の選択が、未だに完了していないわけです。

その証拠に、パンダは肉食獣の消化器官を持っていますし、植物を消化する力が弱く、その消化率は20%程です。赤ちゃんパンダの死因でも大きい割合を占めるのが、この「主食である笹の消化不良」です。

人間とパンダは違うのか?

パンダは進化に300万年という膨大な時間を使い、未だに進化の途中です。さて、同じ生物であるヒトは進化にそれほど時間がかからないのでしょうか?

よく、「日本人の腸は米を食べるために進化し、欧米人よりも長くなっている」とか「主食である穀物に適応するために進化している」といった旨の進化論を聞きますね。

どちらも、穀物を食べるようになってから、ヒトの身体は進化したという論調ですね。では、農耕が始まって穀物を食べるようになったのはいつなのでしょう?

答えは、約1万年前です。更に言えば、日本人全体つまり一般的な庶民が米を主食にしたとされるのは第二次世界大戦(大東亜戦争)後の高度経済成長期ごろの話で、せいぜい半世紀です。

もう1度言います。パンダが主食を変える進化を選んで300万年。未だにそれは完了していません。

ヒトの主食とは?

では考えてみましょう。ヒトが誕生して700万年です。そして699万年間、人類は動物の骨髄などを食べていたとされています。

狩猟採集時代と称されていますが、実際は他の動物の残した骨髄や肉などが主食だったようです。考えてみれば、ヒトが十数人束になって肉食動物であるトラやライオンに挑んだり、ヒトよりずっと足の早い草食動物を追いかけて仕留めたり、マンモスのような巨大な生物に挑んで戦うのなんて無理じゃね? って思いますよね。

そして農耕が始まったのが1万年前。そのたった1万年間で、人類は穀物を主食に出来るだけの生物的進化を遂げることが出来たと、炭水化物が必須栄養素といっている専門家の方々は仰います。

長い時間をかけて進化を行うパンダの話を知った後、この意見をどう思いますか? リンさんは、それこそ人類の驕りだと感じてしまいます。人類の進化は生物的進化ではなく、科学的進歩でしかないわけです。

話を戻しましょう。人類の主食でしたね。

狩猟採集時代の人類は定住せず、獲物を追いかけて地域を転々としていました。その中で、他の肉食動物の仕留めた動物の骨髄や肉。川や海が近くにあれば魚や貝類を。時折、木の実がなっている場所を見つけた時は、少量のナッツ類を。こういったものを主食にしていたとされます。

ただ、ナッツ類は主食ではないですが。現代のように栽培しているわけではないので、食料としては定期的に摂取できませんし。こう考えると、人類は雑食性であるが、狩猟採集時代に主食と呼べるものは脂質とたんぱく質を多く含むものだったと結論付けることが出来ます。

そして、人類の主食が、穀物(炭水化物)となるのは、どうやら300万年以上後になりそうですね。

パンダに学ぶ生物学的進化の時間(新理論編)

しかし科学技術や研究による新たな事実解明は日進月歩。今では上記のダーウィンの進化論は否定されています。

間違った情報に対してお詫び申し上げると共に新たな説について補足します。新たな説では、パンダが笹を食べるように進化したのはたった1週間くらいの出来事だったと言われています。

どういうことかと言いますとパンダは人類や他の生物に生息圏を終われ北方へ逃げ延びました。そこは肉食であった当時のパンダにとっての主食は乏しく餓死して滅びていくのを待つだけでした。

しかしそこでたまたま笹を食べたパンダがたまたま笹を消化できる酵素を持つようになり、笹を食べられるようになったパンダが生き残れるようになったとする説が主となっています。何でパンダがたまたま笹を消化できるようになったのか?

これに関しては夏井睦(まこと)先生の著書「炭水化物が人類を滅ぼす」で考察されている部分があり、「飢餓状態に陥り既存の腸内細菌が弱りきっていた所に笹を消化できる細菌が入ることで消化できるようになったのでは」とする説がありました。

となってくるとパンダの進化は人類の糖質への適応を否定する材料にならず、むしろ肯定できる材料になるかもしれません。今まで糖質を否定しようとばかり考えていたリンさんからすればこれは目からウロコな考え方です。

この説が正しいとするならば、いつか人類が糖質に完全適応できる未来も有り得るかもしれないのですから。しかしこの記事はそういった内容ではないのでちょっと割愛しますね。しかも現代の人類が糖質の代謝に関して問題を抱えているというのは事実ですしね。

  • エネルギー効率が栄養素の中で最も高い

これがカロリー神話における脂質悪玉説の最大の理由といっても過言ではないでしょう。炭水化物とたんぱく質が1g 4kcalなのに対して、脂質は1g 9kcalと倍以上のエネルギー効率を誇ります。

カロリーの過剰摂取で太ると信じ込まされてきた我々は、そのエネルギー効率の高さから脂質は太ると思い込んでいます。しかし、人類の進化といった要素を合わせて考えてみると?

エネルギー効率に優れている理由は「人類が最もエネルギーに変換しやすい、古来から馴染みのある栄養素だから」とも考えられませんか? 実はそのカロリーの考え方自体がとんでもないミスリードである訳ですが、次回以降に持ち越します。

糖質VS脂質 結論

さて、それでは本日のまとめです。まずテーマは、糖質代謝から脂質代謝へと変わることのメリットでしたね。糖質は人類の科学技術の進歩に大きく貢献し、これからの人類の主食として進化する過程の途中にあります。

そして、それは数百万年後あるいは1週間後には実現しているかもしれない未来です。

対して脂質は、人類の歴史700万年の間に培ってきた食事の主食を成す栄養素です。故に、ヒトの身体にとって馴染み深くそして、最もエネルギー効率に優れているのだと考えることが出来ます。

そういう風に考えると、現代のヒトが抱える諸問題を解決出来るのは、どちらの栄養素に軍配が上がるのでしょうか?

そう。脂質ですね。しかし、そうなるとヒトの身体の進化を否定することになると仰る方がおられるかもしれませんね。それでも軍配が上がるのは脂質ですが、セイゲニストは糖質を否定しているわけではありません。

適正な糖質摂取は豊かな暮らしを約束し、人類の肉体的進化と共に科学技術の進歩も成立させるかもしれません。ここで問題になっているのはあくまでも「糖質が今の人類の許容量以上に摂取されている現実」です。

このまま糖質過剰摂取を続けていれば、科学技術や医療の進歩を待たずして、人類はいずれ糖尿病で滅ぶかもしれません。それでなくとも糖尿病の害は先進国の一部知識層を除き、国家の区別無く貧困と共に増え続け、挙句の果てには子どもたちにまで及んでいます。

しかし、それは全人類が糖質制限を実施した所で同じようになります。糖質制限食では地球の全人口60億人以上が生き残ることは不可能なのです。せいぜい全世界で1億人生き残るのがいいとこだろうと言われています。

だからこそ適正な糖質摂取と、持続可能な糖質制限食材の供給は2本柱で進むべき施策なのです。今の我々の糖質摂取に問題が有り、糖尿病を予防、改善する手立てとして考えれば、脂質代謝を促す糖質制限の勝利となります。

しかし、真に糖質セイゲニストたる者、物事の常識に出来るだけ捉われず、未来へ選択肢を託せる現実を見据えなくてはなりません。

脂質代謝を語る程度の記事で、実に大きなテーマになってしまいました。猛省しつつ、最後まで読んでいただきありがとうございます。

最後に参考にした書籍を紹介します。










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