おはようございます。リンさんです。
栄養素をミックスして糖質摂取の血糖値上昇を抑えましょうって感じで、マイルドな糖質制限批判は増えてきています。まあ確かに血糖値上昇自体は緩やかになるかもしれませんが、栄養学の問題は最早そういったレベルの話ではなくなっています。
インスリン分泌レベルに関して考察できないと、おそらくはこれからの栄養学を語る事は出来ないでしょう。それは人体の代謝反応を全体で捉える必要性があるという事です。しかしそうなってくると中々玉石混交な理論が大爆発してきます。
まあ面白くなってきたというべきなんでしょう。
ビタミンE 効能

ビタミンEは若返りビタミンと呼ばれる脂溶性の栄養素です。元々は不妊因子を改善する為の研究から見つかった物質でトコフェロールと呼ばれていました。トコフェロールは子どもを授かるという意味です。この抗不妊因子としてのトコフェロール、つまりビタミンEの側面を支持する機能が抗酸化作用です。
ビタミンEは脂溶性のビタミンですから、抗酸化作用も脂質に関して発生します。身体の脂質が酸化するのを制御してくれるので、身体中で発生する老化物質である活性酸素の抑制や酸化そのもので発生する人体のストレス反応を軽減してくれます。
そしてこの時にビタミンEが活性を失って人体に悪い影響を及ぼすので、ビタミンCによって再び活性化させる必要性が出てきます。ビタミンEで脂質の酸化を防ぎ、ビタミンCでビタミンEを再度活性化させる。このサイクルで老化を抑制します。
老化抑制作用としてビタミンEの摂取によって期待される効果は、血液サラサラ、ガン予防、シミやシワの改善などがあります。高用量でビタミンEを運用しようとすると抗酸化作用に注意しながら増量しないといけない時があります。
動脈硬化を起こしているような状態でビタミンEの機能で血栓を溶かしてしまうと、大きくなった血栓が削ぎ落とされそのまま血液中に出てしまう事もあります。そうなると脳梗塞や心筋梗塞といった怖い状況になってしまう事もあるからです。その為、ビタミンEのメガビタミン主義は35mg~70mg(50~100IU程度1mg = 1.49IU)から始める必要があります。
更にこのビタミンEの効能をサプリメントで機能させようとすると天然型のビタミンEを選択しなければいけません。それは合成型のビタミンEは抗酸化作用を起こす場所に安定化の為に別の物質をくっ付けてしまっているからです。
ビタミンE 摂取基準

性別 | 男性 | 女性 |
年齢 | 耐容上限 mg(IU) | 耐容上限 mg(IU) |
0~5(月) | ー | ー |
6~11(月) | ー | ー |
1~2歳 | 150(223) | 150(223) |
3~5歳 | 200(298) | 200(298) |
6~7歳 | 300(447) | 300(447) |
8~9歳 | 350(521) | 350(521) |
10~11歳 | 450(670) | 450(670) |
12~14歳 | 650(968) | 600(894) |
15~17歳 | 750(1117) | 650(968) |
18~29歳 | 800(1192) | 650(968) |
30~49歳 | 900(1341) | 700(1043) |
50~69歳 | 850(1266) | 700(1043) |
70歳以上 | 750(1117) | 650(968) |
妊婦 | ー | 通常より増量 |
授乳婦 | ー | 通常より増量 |
天然型ビタミンEのαトコフェロールで算定しています。合成型は考慮に入れていません。
まとめます

ビタミンEは優れた抗酸化作用を持つ若返りビタミンです。脂溶性の特徴から身体の脂質の酸化を防ぐ作用を持っています。この酸化防止作用により人体に起こる様々な老化現象を改善する事が可能になります。
ビタミンEの抗酸化作用をサプリメントで機能させようとする場合は天然型ビタミンEを選択する必要があります。これは合成型サプリメントのビタミンEが抗酸化作用を起こす部分に安定化の為の物質をくっ付けている為で、これにより合成型は抗酸化作用を期待できないという事が言えます。
またビタミンEを高用量で服用する場合には、動脈硬化などの血管障害を持っている場合は注意が必要になります。ビタミンEは血栓を溶かす作用があり、血栓の根元を溶かしてしまい血栓が大きなまま血液中に流れてしまうと脳梗塞や心筋梗塞のリスクが大きくなってしまいます。
そうならないようにする為にビタミンEは少量から漸次増量という手法を取る必要があります。まずは35mg(50IU)から開始し、その後70mg(100IU)と徐々に増量します。
ビタミンEは以上のように非常に重要な役割を持っています。特に女性はビタミンEを高含有している組織が多いので、ビタミンEを貯蔵する必要があります。
最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。
参考サイトは以下に列挙します。
栄養素の説明 – ビタミンE オーソモレキュラー栄養医学研究所
メグビー ビタミンE
分子整合栄養医学のビタミンE
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