新型栄養失調はカロリー十分なのにビタミンやミネラルが不足している状態? 違う違う。新型栄養失調とは「鉄分の摂取が少ないこと」と「糖質摂取によりたんぱく質と脂質の摂取量が少ないこと」と「体内のビタミンやミネラルが糖質代謝の為に使われて少なくなってしまう事」です。




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新型栄養失調の考察

20世紀世界中に流行した食物の需給率の低さから食べる量が圧倒的に不足した栄養失調を量的栄養失調と言います。今でも途上国の間ではこの量的栄養失調が問題となっていますが。

対して21世紀になり先進国と呼ばれる国々で流行し始めた栄養失調があります。これは新型栄養失調と呼ばれるもので数年前から言葉自体は時々耳にすると思います。

新型栄養失調は食べるものも量も豊富にあるけれども含まれている栄養素が健康な身体を作り上げるのに足らないので栄養失調となる状態として質的栄養失調と呼ばれます。

この新型栄養失調、ネットなんかでも目にする単語ですが多くの場合が何だか消化不良な説明を行っています。よく見るのが「カロリーが十分に足りているのにビタミンやミネラルが足りていない状態が新型栄養失調です」という定義の仕方です。

しかしこれは現代の、特に日本人を取り巻く環境の中で起こった食生活の変異で起こった「結果としてのビタミンとミネラルの不足」を言っているだけにすぎません。

上記の言葉には2つの疑問があります。何故生きていくうえで必要なエネルギーであるカロリーだけで物事を判断しているのか? ビタミンやミネラルが足りなくなる原因は何なのか?

これらを解消するために分子栄養学と通常の栄養学を用いて考察していこうと思います。

身体を作り上げる栄養素の不足

まずはヒトの身体を誕生から成長、老化から死まで一貫して必要となる基本の栄養素について考察します。ヒトの身体が健康的な状態を保つ為に必要な条件を考える時、以下の2つがまず最初の条件となります。

①身体を作り上げるために必要な栄養素が豊富に供給される事

②その栄養素を代謝物質として使うために代謝に必要な物質をきちんと体内に貯蔵する事

です。1つずつ見ていきましょう。

①身体を作り上げるために必要な栄養素が豊富に供給される事

身体の多くの細胞はたんぱく質から作られ、細胞組織を守る膜やホルモンなどの重要な物質は脂質から作られています。たんぱく質も脂質もヒトの身体への吸収効率を考えるとどうしても植物性よりは動物性のほうが優れています。

よって今の日本での植物性食品の方にウェイトの偏った食事となると動物性の良質なたんぱく質と脂質が不足することとなります。

しかし脂質に関しては少々特殊で、植物性や魚などに多く含まれているα-リノレン酸やDHA、EPAといったオメガ3系の必須脂肪酸は食事から摂取する必要があります。

植物性のリノール酸も体内で合成できないオメガ6系の必須脂肪酸だった事もあり健康的だといわれていましたが、近年の研究により動物性の飽和脂肪酸よりも心臓疾患リスクを高める事が発表されました。

この事により動物性のたんぱく質と動物性の飽和脂肪酸、オメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸やDHA、EPAなどを積極的に摂取することが健康的な身体を作り上げるための条件その1と言えるわけです。

摂取カロリーの話だけではなく摂取栄養素に関しても不足がある状況だという事が分かると思います。

その栄養素を代謝物質として使うために代謝に必要な物質をきちんと体内に貯蔵する事

人体は摂取したカロリーをエネルギーにして生きているわけではありません。摂取した栄養素を代謝という反応で身体を動かすためのエネルギーであるATPや組織、ホルモンなどを合成して生きています。

この代謝反応は数百に上るわけですが、その代謝反応の多くに必要な物質が存在します。それこそがです。鉄が無いと人体は効率的に代謝を行えませんから、栄養素の処理も上手く出来なくなります。

昔は現代ほどは鉄不足はありませんでした。それは鉄の食器や包丁などが使われていて鉄分の供給があったためと言われています。

最近の研究では多くの鉄分を含んでいるひじきの栄養素も改定されてしまいました。昔は鉄の調理器具で作っていたために、ひじき本体の鉄含有量以上の鉄が記載されていたためだそうです。

鉄が重要と言うと、過剰症が心配という話をするヒトもいます。確かに鉄過剰症は欧米などの海外ではメジャーなものです。しかしそれは鉄不足を補うために小麦や調味料に鉄が添加されているという事情があります。

日本は食品に鉄が添加されていませんし、鉄分を多く含んだ食品を頻繁に食す文化でもありませんから、過剰症を発症するとすれば鉄を直接静脈注射することくらいしか原因が無いというのが現状です。

新型栄養失調は鉄不足による栄養素の代謝不良という側面もあるという事です。

ビタミンとミネラルを過剰に消費する精白糖質という存在

自然界にそのまま存在する食材というものは、「食べた際に代謝する上で必要となる栄養素もセットになっている」というのがデフォルトです。テレビで有名な南雲先生がよく食材を全部食べると仰っていますが、あれはこういう理屈からです。

しかし世の中に溢れている食材の殆どにヒトの手が加わってしまった現代ではそうもいきません。

精白糖質という言葉があります。これは科学的に雑味の元になるような成分を取り除いた状態の糖質の事で、砂糖と名の付く物質、白米、小麦粉など精製度が高く白に近いものほど代謝に必要なビタミンやミネラルが「雑味だとして削ぎ落とされて」います。

また野菜や果物なども多くの場合、品種改良でただ甘いだけの食材になっています。甘みが増すように品種を変えるということは雑身が無くなるという事ですから、もうお分かりですね。

こういった食材を摂取するとどうなるでしょうか。2つの良くない反応が考えられます。

食材自体に代謝に必要なビタミンやミネラルなどが存在しませんから、身体の中にあるビタミンやミネラルを使って代謝を行います。その結果、他の栄養素に必要とするビタミンやミネラルまで使ってしまい身体の機能を狂わせてしまう可能性があるのです。

精白糖質は単なる「栄養ドロボー」ですから、精製度の低いものを選ぶか摂取量を少なくする必要があります。

もう1つが精白糖質の吸収の良さです。これは良く「白米は優秀なエネルギー源」などと表現されます。ですが吸収が良いという事と引換えに糖質である白米は血糖値も上昇させてしまいます。

血糖値の急激な高低差は「耳キーン」どころの騒ぎではなく、身体にとって一大事です。これを避けるためにも精製度の低いもの、あるいは摂取量の制限が必要になります。

注意しなければいけない点は、既に糖尿病を発症した方はトータルの糖質摂取量に気を付けるべきなので「吸収の遅い早いは全く関係ない」という事です。

これがビタミンとミネラルが食事からの摂取以外で不足する理由の1つとなります。

まとめます

  1. 新型栄養失調は食材が豊富にも関わらず栄養素が慢性的に不足している状態であって、カロリーの話ではありません。
  2. 不足する栄養素はたんぱく質と脂質です。
  3. たんぱく質は植物性よりも動物性のものが吸収効率に優れています。
  4. 脂質は動物性の飽和脂肪酸と植物性のオメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸、DHA、EPAを摂取します。
  5. オメガ6系脂肪酸のリノール酸は飽和脂肪酸よりも心疾患リスクを高めるので出来るだけ摂取しないようにします。
  6. 日本人は慢性的に鉄不足です。鉄は代謝反応の多くに関連していますから不足すると調子を崩します。
  7. 鉄の不足により代謝が滞ると栄養素の処理も出来ないため、身体は栄養不足となります。
  8. ビタミンやミネラルが不足している原因の1つに精白糖質の摂取と品種改良作物の存在が挙げられます。
  9. 精白糖質はそれ自体を代謝するためのビタミンやミネラルを自前で持たないために体内のビタミンやミネラルを無駄に消費します。故に「栄養ドロボー」
  10. 品種改良された作物も甘い事が最優先なので栄養価が昔より落ちています。日本の野菜や果物は特に甘くなっているようです。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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