何故「低糖質」と謳われている商品でも表記された糖質量以上に血糖値が上昇するのか?




おはようございます。リンさんです。

死にたいと思うことってあると思います。それと同じで非常に気分が高まる瞬間というのもあると思います。同じ人間で両極ともいえる感情が起こってしまいます。この感情の揺れとは一体どのような仕組みで起こるのでしょうか?

栄養価の不足。それが感情を不安定にさせ、また揺らぎやすくするのではないだろうかと考えます。といっても経験からくる結論ですので万人に当てはまるかと聞かれれば、必ずそうですとは言いづらいものがあります。

ですが栄養不足は少なくとも原因の1つであると考えられます。栄養素を満たそうとすると自然と糖質摂取が減ることも心の揺れには大いに関係があるのかもしれません。

もちろん心が揺れにくくなるというのは自分がストレスを感じている原因に近づいても平気という話ではなく、やはりストレス原因はずっとストレス原因なんですけどね。

ただストレスや感情の乱高下に悩まされたくない。そういったものを煩わしいと思った時、自分自身の栄養状態について少し考えてみるのもいいのかもしれません。

低糖質な加工食品の抱えるちょっとした落とし穴

世は正に糖質制限ブームの真っ只中です。これをムーブメントだけで終わらせてはならないというのがセイゲニストの願いであり、やがて治療食としての市民権を得ることこそ達成するべき目標なのですが、今回はそういうのとはちょっと違います。

ブームが起きれば否定が起きる。これは真理です。しかし最も怖いのは理論を根本的に理解していないのにブームに乗っている商品やモノやコトなのではないでしょうか。

否定してくるものに関しては、自身のライフスタイルにブレがなければ「どっちゃでもいい」ものとして映りますが、理論を否定せず「これはあなた方の理論に対応しているものですよ」と言ってくるものこそ、ヒトの目を曇らせるものです。

今回はそういう「細かいからそれほど気にしなくていいかもだけど、知っていると判断に困っちゃいそうな時に役に立つ知識」の1つを紹介しますね。

低糖質と謳っているのに表記された糖質量以上に血糖値が上がってしまう

糖質制限とは現代の過剰摂取に至っている糖質摂取量を制限管理し血糖値の急激な乱高下を無くすことにより、糖尿病や肥満それ以外の多くの不定愁訴を予防する健康法です。この基本理論を元に多くの低糖質を謳った加工食品が存在します。糖質制限を実践するヒトなら誰しもお世話になったことでしょう。

しかし。ここに何の因果か落とし穴が存在します。それこそ、栄養成分表示に記載されている糖質量以上に血糖値が上昇してしまう問題です。そんなアホな話があるかいなと思われるかもしれませんが、これを事実と仮定した上で話を進めていきましょう。

考えられる説を検証して、どういった理由があるのかを考えるのもまた面白い作業です。自己の面に責任を追及する自責と、自己以外の存在に対して責任を追及する他責の面から考えます。

①原材料に表記されない血糖値を上昇させる成分が含まれている

低糖質商品の中には原材料表記がされない血糖値上昇を招く成分が含まれているものを使っているものもあります。

どういう事かと言いますと、例えばコンビニのたまごサンドなんぞに入っているたまご部分は時に原材料表記で「たまごサラダ」と書かれているものがあります。このたまごサラダに含まれる原材料は表記しなくていいのです。

「食品(上の場合、たまごサンド)に使った添加物」は明記する必要があるけど、「食品の原材料(上の場合、たまごサラダの部分)に使った添加物」は書かなくてもいいという食品衛生法上のキャリーオーバーという定義があるから、こういう事が成り立ちます。

そして、この表記されなかった原材料の中に血糖値を上げる成分が含まれている可能性があるのです。このキャリーオーバーという定義がどういったものかと言うと、

キャリーオーバーの定義について教えてください。

食品にはいろいろの原料が使われます。この原料の中に入っていた食品添加物は最終食品に残ってきますが、その量がきわめて少なく当然その添加物としての効果も発揮しないような場合があります。

しかし分析すると検出される場合があります。これらの原料より持ち越された添加物のうち表示を免除されるものをキャリーオーバーといいます。

キャリーオーバーとは
① 原材料に対して食品添加物の使用が認められており
② その量が原材料に許可されている最大量を超えず
③ 食品が原材料より持ち越された量より多くのその食品添加物を含まず
④ 持ち越されたその量が、食品効果を発揮するに必要な量より有意に少ない場合
という4つの条件にすべて該当するものとなっています。

【キャリーオーバーの実際例】
① ビールの製造の際に使用されたコーンスターチやホップの中の亜硫酸
② せんべいの製造の際に調味に使用された醤油の中の安息香酸
③ ドレッシングの主要原料であるサラダ油に含まれていた消泡剤としてのシリコーン樹脂
④ ビスケットの原料配合中、少量使用されているマーガリンに含まれていた乳化剤や酸化防止剤

これらは原料中に含まれていた食品添加物で、たとえ最終食品に持ち越されても量が非常に少なくなり、もちろん最終食品として考えると効果を発揮しませんのでキャリーオーバーとみなされます。

かまぼこを例にとりますと、魚肉(すりみ)や調味料のような原料として用いられているものに元々使用されている添加物があっても上記のような理由から加工助剤とみなされ、パッケージにそこまで表示しているとキリがないこともあり、こうした加工助剤には表示義務はありません。

 特に無塩すりみと呼ばれるものには、砂糖やソルビットのほかに、リン酸塩が添加されており、この場合のリン酸塩の働きは『冷凍すりみの日持ちを良くし、加水率が高まるので口当たりをよくし、砂糖との相乗効果が認められる』ということです。

リン酸塩そのものは、過剰に摂取するとカルシウムの不足を引き起こしたり、石灰沈着、骨を弱くし、鉄の吸収を妨げ、貧血を起こすなどの原因になりますが、原料魚(すりみ)に添加されているリン酸塩の量は極めて少なく(魚肉に対して0.2%程度)しかも、かまぼこの全体組成からすると極めて微量となり、製造工程の高温で消失するものもあると言われているほどなので、人体への影響はないと考えております。

※ただし、平成13年の食品衛生施行規則の改正により、アレルギーを引き起こすとされる特定原材料5品目由来の食品添加物を使用した場合は、キャリーオーバー、加工助剤により表示が免除されるものであっても、当該添加物名及び特定原材料に由来する旨を表示しなければなりません。

よろず研究室だより

記事「キャリーオーバーという言葉の定義について教えてください」より

句読点、改行は当ブログ管理人による

以上のようなものです。記載されない食品添加物や原材料の中に血糖値を上昇させる成分が含まれていても、今の法整備のなかではブラックボックスとなっていて中身を知ることが出来ません。

しかしキャリーオーバーは極微量の食品添加物を記載しなくても良いとする定義です。少量の食品添加物や記載の糖質量以上の血糖値上昇なんて、実はそれほど大きな問題として取り上げる必要はないのかもしれません。

ですが、これが問題となる場面も存在することは事実です。ではこのキャリーオーバーが深刻な状況になるのはどういった場面なのでしょうか。

①-1 緩めの糖質制限による血糖コントロール

1つめの問題は緩めの糖質制限を行うことによって血糖コントロールを行っているヒトに起こりえます。ここで言う緩めの糖質制限とは糖質摂取を血糖値の上昇幅を血管障害が起きない程度に抑えている状況のことを指します。

具体的には食後血糖値が140mg/dl以上とならないこと。最高でも180mg/dlを超えないように糖質摂取をコントロールすることです。コントロールとは不測の事象をなるべく減らしてシンプルにすることにより精度が増します。

ただでさえ、その日の体調、食材ごとの糖質量の誤差、吸収率の誤差など血糖値の上昇はまばらになる事象でいっぱいな中で、更に血糖値を上昇させるかもしれない食品添加物が入っているとなると血糖コントロールは糖質摂取量をシビアにすることでしか解消できません。

また緩やかな糖質制限ではある程度の糖質を摂取することが前提ですから、このようなキャリーオーバーを起こしている加工食品を食べる機会も多くなるというのが現状です。

①-2 糖尿病・糖尿病予備群

次の問題は糖尿病もしくは予備群のヒトに起こります。現行のカロリー制限とインスリン製剤を使用する食事療法ではあまり関係が無いですが、糖質制限を軸とした食事療法を行う場合、糖尿病患者にとって糖質摂取量の把握はそれなりに重要です。

いくら高血糖よりインスリン製剤を使うことのほうが合併症のリスクを上げると言っても、高血糖になるということは血管障害のリスクが上がるということですから高血糖だって十分危険なリスク要因です。

ましてや糖尿病の場合β細胞の疲弊でインスリン分泌が停止しているので、正常人よりも1gの糖質摂取で上昇する血糖値が高くなります。

こうなると糖質制限でβ細胞を休ませるという目的すら危うくなります。

②原材料の中に、摂食者にとって滅茶苦茶ストレスのかかるものがある

食品添加物や食材の中には、そのヒトの消化に合わないものも含まれます。これを食べる事はストレスとなり、ストレスに対抗するためにストレスホルモンが分泌され血糖値が上昇する可能性があります。

直接的に血糖値を上昇させる理由だけでなく、添加物などにはホルモンバランスに影響を与えるものも少なからずあります。極微量だから多くのヒトにとって平気な量だからといって、自分自身が平気だとは限らないわけです。

どれだけの添加物でどれだけのストレスを被るかなんて誰にも分からないので考慮の外になってしまいがちですが、どうしても血糖値が安定しない。あるいは思った以上に高い値で血糖値が推移しているといった場面の際には、ストレスという面からも物事を捉える必要があると思います。

まとめます

  • 低糖質、糖質制限対応の加工食品の中にも表記の糖質量以上に血糖値を上げるものは存在する
  • 食品添加物の記載免除が発生するキャリーオーバーという定義がある
  • 通常、これらはそれほど目くじらを立てるような血糖値上昇幅は無い
  • 緩やかな糖質制限による血糖コントロールを行っている場合や糖尿病または予備群で厳格な血糖コントロールを行っている場合は注意が必要

いかがだったでしょうか?

現状ではこの食品衛生法のキャリーオーバーという制度は変わらないと思いますから、自分で管理しやすい糖質摂取量を目指す必要がありますね。

その場合、最も簡単に行える糖質摂取管理は加工食品に頼らないことです。その次に片っ端から食材を食べて血糖値の上昇幅の傾向を自己測定で探る方法なんかもあります。

血糖コントロールの2大対策ですね。

個人差が大きいという事を考慮に入れれば、血糖値の自己測定が最も健康に寄与するとは思いますが正常人だとハードルが精神的にも社会保険的にもキツいので難しいところです。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です