基礎理論に振り回される糖質制限後発組の専門家たち -パラダイムシフトな理論を自分の持っている知識で使用する危険性-




おはようございます。リンさんです。

早朝にパート的生活をして、お昼にメインの仕事をしています。まあメインの仕事があまりお金になっていないというのが現状の結果なので、その結果に文句を言われても仕方ないとは思っています。

心配であったり不安であったりという言葉も聞くことがあり迷惑をかけているんだなと申し訳なくも思うのですが「真面目にやっていない」とか「一生懸命していない」というような声は基本的に無視しています。

まあリンさんが自分の人生を面白く楽しく生きる為に一生懸命やると決めている以上、外部からの一生懸命とはそのヒトの価値観による一生懸命なわけです。

申し訳ないですが、そういった声はリンさん的に無価値です。強いて言うなら、こっちが申し訳ないと思っている心の領域をイジってきているので底意地が悪いなとは思いますが。

そもそも、一生懸命働けばお金は稼げるのでしょうか? 最も大事な事は選択と集中であり、それをどういった局面に見出す事が出来るかという教養だと感じています。だって、社会が求める常識的に一生懸命な仕事をやっているだけでお金持ちになったなんて話、聞かないでしょ?

お金持ちになりたいわけではありませんが、心も身体も、お金も生き方も、全てにおいて貧乏にはなりたくないですからね。

後発組の専門家集団は基礎理論を曲解している

糖質制限という言葉自体は割とよく聞く言葉になりましたね。血糖値を上げないようにするという事もよく聞くようになりました。こういった社会への浸透にはロカボの影響が非常に大きいと言えます。しかしロカボは大きな功罪を作ったともいえてしまいます。

それこそ後発組による糖質制限理論の曲解とその流布です。二番煎じがいつでもトップランナーより劣るとは限りませんが、先頭集団に追いつけないと悟った時に自分が所属している集団でトップになろうとする輩がいる事も事実です。

そういった中に専門家という種類のヒトがいると少々厄介な事になります。日本は権威主義というものが古臭いと思う世代よりも権威主義に疑問を持たない世代が多いからです。専門化が常に正しいわけではなく、専門家だからこその先入観を持ってしまう事で意見が歪んでしまっている事例は多々あります。

そしてそれを広める時にテレビやネットニュースなど言い方は悪いですが物の真贋よりもエンターテインメントの面白さを優先する情報媒体を使用して広めていきます。基礎理論だけで全く中身が伴わないものであったり、専門家と言っているだけのヒトは思った以上に多かったりします。

糖質制限の基本を抑えた上でならそんな発言はしないだろうなという意見は結構出回っている印象はあります。今回はそういった血糖値を上げないという糖質制限の基本理論を誤解したアカンヤツを少々考察しようと思います。

①基本理論に振り回されてしまう

生兵法は怪我の元とはよく言ったもので、聞きかじっただけの知識で全く今までの理解と異なる理論を自分のものにしようとしても無理があります。以前、チャーハンは白米より血糖値を上げないと言っているけど、それは糖質制限的には本末転倒であるという記事を書きました。

糖質制限の基本理論は「血糖値を急上昇させるのは糖質のみである」というものです。それを色々と肉付けしたものが江部先生の糖質制限食であり、その糖質制限食を丸パク……参考にしているのがそれ以外の理論であると言えます。

もちろん糖質制限というよりも砂糖摂取規制という考え自体は欧米にもありますから、そちらから理論を持ち出してきているものもあります。しかしその理論も日本人に適応させようと思う段階で糖質制限食の影響を受けます。

日本のトップランナーよりも、エビデンス(医学的な論拠)として論文が成立している糖質制限を海外の事例から学ぶ事を優先する専門家に起こりがちな問題がこういった場合に起こります。そして血糖値が上昇しにくい食事として糖質+脂質を提示したりするのは、そういった専門家ならではの論点です。

彼らは砂糖としての糖質とデンプンとして糖質を分けて考えています。これは海外で主流の考えで、穀物に含まれる食物繊維を摂取するという目的から純粋な糖質である砂糖を大きな問題としています。欧米人はインスリン作用が強いという遺伝的特徴があるので、過剰摂取している砂糖にだけ問題を感じているという点もあります。

これはそのまま日本に当てはめると少々危険です。そもそも欧米では小麦粉は足りない鉄分を添加している為に摂取が必要であると考えられています。

比して日本の主食であるコメ、小麦粉は鉄分を添加していませんし完全に精白され栄養素が糖質しか残っていない物質です。この時点で血糖値を上げないようにするという糖質制限の基本理論と真っ向から対立してしまいます。

日本人の砂糖摂取量は1日120g(角砂糖30個分)ですが、主食などの穀物は1日180g(角砂糖45個分)になり合計で300g(角砂糖75個分)の糖質を摂取している事になります。糖質は砂糖でもデンプンでも体内ではブドウ糖に分解されて使われますから、考え方として全ての糖質は同じものと考えた方が無難です。

昔の和食は砂糖の使用量が少なく主食も雑穀と根菜の混ぜ物でしたから食物繊維とビタミン、ミネラルが摂取できていました。更にぬか漬け、かつお節、味噌、魚介、海藻など栄養の豊富なものを摂取し高強度の運動を行っていたので健康的だったわけです。

昔の和食と今の和食は全くの別物であるというのはしっかり認識しておかなければなりません。でないと欧米で問題とされている砂糖こそダメであるという理論だけを日本に組み込んで考えて矛盾をはらんでしまいます。白いコメが身体に悪いというのは既に世界的な常識だと思っておいたほうがいいですね。

コメを食べても問題無いヒトに強要する話ではありません。肥満体型、インスリン分泌能力の強弱、血糖値乱高下の影響などを比較的受けやすいヒトが気をつけるべきなのであって、全てにおいて危険と言っているわけではありません。

ただ、自覚症状の有無であったり、健康への不安をもっているのであれば一考の価値があると思っています。血糖値を上げない事で健康に寄与するという部分に選択権が存在していない現状が困ったもんだと言っているわけです。

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血糖値を上げないという部分にだけ固執してしまっては本質を見失ってしまいます。そもそもチャーハンやラーメンというものは高糖質+高脂質の食事で糖質制限では最も避けるべき組合せです。脂質を取るなら糖質は摂らない方が良いので、逆説的に糖質を取るなら脂質を摂らない方が良いのです。

結果として血糖値を上げない事が最終目的ではなく、糖質を摂らない事で病気への危険性を回避するのが最終目的です。そんな時にアメリカのファストフードと同じ栄養成分評価を受けるチャーハンやラーメンを食べる事が身体に良いのでしょうか? 答えは簡単ですよね。

②思い込みと先入観による曲解

もう1つの理由に、自分の専門とする理論に合うように糖質制限の理論を組み込んでしまう事でおこる問題です。こういった問題は常識内では解決できない論理を展開するものを自分の持っている常識的な専門知識で解決しようとすると起こります。

もっと細かく言ってしまうと内科医スポーツ医学医などが対象になりやすいかもしれません。

内科医は薬の内服による治療を信条としています。まあ少々趣の異なる内科医も存在しているかもしれませんが、多くの内科医にとっては投薬治療こそ全てであると言えます。

糖質制限の基本理論である血糖値を急上昇させるのは糖質だけというものを内科医の常識的理解で進めていくと「結果として血糖値を上げなければ良い」という判断をする可能性は否定できません。そしてその結果を求める手法として投薬という選択肢を取りがちになる可能性は大いにあります。

また投薬の前でも従来のカロリー制限を基本とした理論で物事を考える可能性があるので、糖質を摂取しないようにと言いながらも脂質摂取量を増やすようにとは絶対に言わないでしょう。むしろ脂質の大量摂取には問題があると言うスタンスを崩さないと思います。

これもコレステロールや中性脂肪を内科医的な理解で行うためであり、糖質制限的理解の脂質論はおそらく理解できません。そんな中でチャーハンは血糖値を白米より上げないなどの発言が出てきます。これは専門知識による理解を優先する事で本質を見逃している典型であると言えます。

もう1つ似たようなものがスポーツ医学にも当てはまります。スポーツ医学の信条とは何でしょうか。ひと言で言ってしまえばそれは筋肉であると言えます。

筋肉の増強、筋肉の利用する栄養素を中心とした専門知識を持って糖質制限を理解しようとします。この考えに寄るとチャーハンやラーメンを食べる事は血糖値を急上昇させない為に大丈夫であると言う可能性が否定できません。

その理論の回答となるものが筋肥大を行うアスリートが持つスポーツへのイメージ筋肉に貯蔵する糖であるグリコーゲンです。

筋肥大を行うプロセスを簡単に説明すると、筋トレなどの強度の高い運動をすると筋繊維の破壊と筋肉内に貯蔵されたグリコーゲンの放出が起こります。グリコーゲンは筋肉を強く動かす為のエネルギー源で、これを強度の高い運動で無理矢理使って枯渇させます。

その後、破壊された筋繊維の修復にたんぱく質を摂取し、貯蔵したグリコーゲンの無くなった場所に大量のグリコーゲンを流し込み貯蔵量を増やす事で筋肥大が起こるというものです。この方法でたんぱく質による修復で筋肥大が起こり、グリコーゲン貯蔵量の増大でスタミナ上昇などが起こると考えられています。

さて、この方法で糖質制限の「血糖値を急上昇させる物質は糖質のみである」を解釈すると大きな曲解が発生します。今回はラーメンで考察していきます。

糖質制限をスポーツ医学で理解すると

スポーツや筋トレにおいて糖質制限やケトン体産生のケト適応理論を採用しているヒトは未だに少ない感じです。とあるテレビ番組でやっていた名門マラソン大学のスポーツ医学での筋肥大はグリコーゲン主体の従来理論でしたし。

グリコーゲンが筋肉の運動にしか作用せず、しかも少量の貯蔵しか無いという事は緊急回避的な運動に使用する為のエネルギーで、それほど貯蔵する必要性が無かったと考える事が出来ます。

そう考えるとスポーツとは極限状態であり、飢餓と同じストレス状態であるとするとケトン体での臓器保護とエネルギー確保の方がずっと効率が良さそうだと思ってしまいますが、筋肉と糖質の関係は未だに一元論で語られています。

この筋肉と糖質のスポーツ医学で物を考えると起こってしまうのが、食事と筋肉へのグリコーゲン貯蔵の関係性から糖質制限の基本理論を語る事です。筋肉を動かす事が当たり前の前提条件である為、食事での血糖値上昇を穏やかにする脂質と糖質のコンビネーションは筋肉へのグリコーゲン貯蔵が緩やかになります。

既に食後すぐの運動が身体に良くないのは研究で明らかになっています。そうなると食事からの糖質量は抑え目にした方が良いわけですが、アスリートを中心とするスポーツ医学では常に筋トレなどの高強度の運動を行っている前提で物事を考えます。

ラーメンは高糖質+高脂質です。そこでスポーツ医学では高脂質を除去するように考えます。脂質のほとんどはスープに含まれているので、スープを飲まなければ高糖質(麺)+中たんぱく質(たまご・チャーシュー)である前提になります。

スープを除去しても麺はスープを絡めている為、糖質は脂質にコーティングされてチャーハンのような血糖値上昇が緩やかになる状態であると言えるのでスポーツ医学的な糖質制限の基本理論「血糖値を上げない」はここでクリアしている事になってしまいます。

この時点で糖質制限を曲解したスポーツ医学は更に持論で糖質制限を勝手に判断していきます。

筋肥大にはたんぱく質、グリコーゲン貯蔵量増大には糖質が必要でしたね。ラーメンから高脂肪のスープを除去した食事は実に筋肥大に適した食事と言えてしまうわけです。

筋肉にグリコーゲンが枯渇している状態というのがスポーツ医学におけるアスリートの通常の状態であるわけですが、普通のヒトがグリコーゲンを枯渇させるには数日糖質を摂取しないようにしないといけないので前提がおかしくなります。

このように従来の考え方や、専門とする考え方に偏って他の理論を理解しようとすると糖質制限の基礎理論を自分の知識で理解する事から曲解が始まっていきます。そして、そういった曲解が非常に多く拡散されているというのが現状です。

糖質制限を理解するのであれば、糖質制限がどのような主張をしているのかを精査しなくてはいけません。それをしない間は、たとえ専門家と呼ばれるヒトの意見であっても「持論」以外の何ものでもありませんから。そしてこれは糖質制限側にも言えることでもあります。

理論に踊らされてノウハウだけを知っていて中身が伴わないのは問題外と言えます。基本的な理論を先入観無く理解に努め、その上で自分にとってストレスの無い心地よいライフスタイルを作り上げる事が重要になります。

糖質制限や分子栄養学、ストレスマネジメント、様々な食事法はそれを見出す為のツールに過ぎません。それを理解する前提を間違えては全てを歪めてしまいます。

最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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