10/09放送「名医のTHE太鼓判」山田悟医師のロカボ紹介で色々考えた




おはようございます。最近は医療系番組なんかでお医者さんが「血糖値コントロールには糖質摂取量を管理する必要があります」なんてサラッと言うようになってちょっとニンマリしている自分がいます。

この「コレ常識でしょ?」みたいな空気感で医者が変わっていくのがパラダイムシフトなんだななんて実感したり。その空気が何となく嫌でそんな事言ってる医者の人間性を疑っちゃうと思うセイゲニストもいるようですが、リンさん的には大歓迎です。どのような形であれ広まっていけば常識として定着するのも時間の問題でございます。

リンさんが尊敬する京都の江部康二先生もアドラーの生まれ変わりのような方ですからきっとこのように糖質制限が広まっていくことに寛容な態度を示されるはずでございます。もちろんリンさん的に譲れない部分もありまして「糖質制限食の第一人者は江部先生です。お前ら京都に向かって足向けて寝るでねえ」くらいは思いますよ。

ロカボと糖尿病の考察

それでは今回リンさんがニンマリしていたテレビ番組で紹介された事例を元に、糖質制限食と糖尿病に関して考察していこうと思います。放送されたテレビは香川のRSK放送局「名医のTHE太鼓判」という10月9日の新番組です。

内容は何人かの医師が血液検査など健康診断の結果を元に数人の芸能人を残り寿命でランキングしていくというよくあるパターンの番組。こういった俗物っぽさがテレビの醍醐味ですね。タマリません。

……褒めてますよ?

この番組で山田悟医師提唱のロカボが紹介されていました。ロカボに関しては以下の記事を参照。

プチから始める緩い糖質制限は効果的か? ケースバイケースで考える事の重要性

2017.09.20

今回のロカボ実行者の状況

ごめんなさい。かなり流し見ていましたから適当な部分も出てきてしまうと思います。

今回の患者は芸能人の嶋大輔さん。現在53歳で若い頃から比べると体重は40kg増量の110kg。糖尿病発症時のHbA1cは11.2%。即入院レベルですね。

そこから奥様の糖質制限な食事と運動によりHbA1cは5.8%まで改善したそうです。しかしそこから糖質制限を緩めてしまいHbA1cが7.2%まで悪化。その時点の空腹時血糖値が144mg/dlとなっていました。

もっと細かく描写してくれよと思うくらいに情報が少なかったです。例えば経口血糖降下剤、インスリン製剤使用の有無。インスリン製剤使用ならばその単位。

上記の情報から典型的な糖質制限初めて暫くして油断しちゃったパターンですね。糖尿病患者は油断しちゃいかんのよ。ダイエットとは問題の深刻さと方向性が異なりますゆえ。

スーパー糖質制限を断念して糖質管理が甘々に

スーパー糖質制限(奥様の作っていた食事からおそらく)を行っていたようですが断念してしまいそこから自己流の甘い糖質制限になっていったようです。また奥様の食事からスーパー糖質制限+かなりのカロリー制限であったことも要因としてはあるのかなとも思います。

今までダブル炭水化物を実行していたようなヒトがいきなりダブル制限をするとストレスが溜まります。スーパー糖質制限実践時は必ず糖質を抑える事は徹底し、カロリーはがっつり摂りましょう。どうせあとで引き算して取り戻せますから。

しかもスーパー糖質制限食以外にも友人との食事会などにも足を運びピザやスパゲティに舌鼓を打っていたそうです。そらHbA1cも悪化しますわ。

血糖値管理としてのロカボ

そこで新たな血糖値管理食として番組内で登場したのが山田悟先生のロカボでした。ロカボは1日の糖質摂取量を130g以下に抑え、1食分を40g以下+デザート10g以下に抑える食事法です。

リンさん個人的な意見ですが、これは糖尿病治療という点でも健康管理という点でもやや物足りません。

糖尿病患者の血糖値上昇幅

物足りない理由は血糖値コントロールについてです。ロカボでは1食最大50gの糖質を摂取します。目安としてⅡ型糖尿病患者の場合、血糖値上昇量は糖質1gにつき3mg/dl上昇です。つまりこの食事で血糖値は150mg/dl以上上昇します。Ⅱ型糖尿病患者の空腹時血糖値は126mg/dl以上ですから最低でも276mg/dlまで血糖値は上昇します。

180mg/dl以上の血糖値で血管はリアルタイムに傷つきますから、血糖値コントロールとしてロカボをⅡ型糖尿病患者に適用するのは物足りないという印象を受けます。

ケトン体産生とロカボ

これだけ血糖値が上がりますからインスリンが追加分泌されていることは間違いなく、それにより人類のメインエネルギーであるケトン体が産生できないという弱点もロカボにはあります。ケトン体の安全性は確かなものになりつつありますから、この点でも物足りません。

結果、健康法としてはアリのロカボですが糖尿病克服の為の食事法として考えるとやはり物足りなさが目立ちます。

インスリン製剤とロカボ

しかしこの食事で高血糖がいくらかあったとしてもHbA1cはおそらく問題ない値まで落ち着くと思われます。その結果、血糖降下剤やインスリン製剤を最終的に止める事も可能になるかもしれませんし、インスリンを止められれば糖尿病の合併症が減らせる可能性もあります。

ただし高血糖による障害は防ぐことができません。それがロカボの限界だと考えられます。結果としてインスリンが少なくて済むあるいは止められる食事かもという点を考えればロカボはアリです。

ただその考え方とインスリン製剤使用の中止に関して山田先生からの発言は聞き及んだことが無いのでたまたま感が否めませんが。そこんとこどうなんでしょ? 勉強不足で申し訳ないっす。

糖質依存への救済策としてのロカボ

また毎食ごとの糖質摂取は結局のところ糖質依存を克服できない可能性があります。少しでもいいから糖質を摂取したいという願望があるのは分かりますし、その点だけ見ればロカボはある程度の欲求を叶えてくれる食事法かもしれません。

しかしまずは何故そんなに糖質が欲しくなるのかを考えたほうが根本的な解決になります。

そもそも糖質依存の原因は?

糖質依存を栄養学の観点から考えるとタンパク質と鉄分不足並びにビタミン・ミネラルの不足が考えられます。特に鉄分が不足すると甘いものへの衝動が強力なものになります。

嶋さんは芸能界引退後、政界進出を目指しました。その際、公認を得られずに出馬を断念。その2年後、芸能界復帰するまでの期間にうつ病を発症していたそうです。

過食に走った結果、体重が増加したそうなので炭水化物ばかりを摂取していた可能性が高く、その結果タンパク質と鉄分が不足気味になりうつ病を発症したとも考えられます。

まとめると

全体的に消化不良な内容でした。そもそもロカボは糖尿病治療には適さないと思っていますし、最近のケトン体研究の進展なんかでケトン体を極力出さないロカボにはちょっと良い健康食事法以上の感想を抱けなくなっているのも大きいかもしれません。

血糖値自己測定器「フリースタイル・リブレ」

この番組で1番良かった点は血糖測定器リブレが保険適用になったこと。それを糖尿病患者さんへ広く知らせることが出来たかもしれないと言う1点でした。専用測定器を上腕の裏に貼り付けるだけで、その後2週間血糖値測定が測定器にかざすだけで出来る便利アイテムです。

今までのように1回ずつ採血する必要も無く測れるというのは血糖値の推移を知る上でとても重要です。これと糖質制限を勉強すれば血糖値を急上昇させるのは糖質だけであるという生化学的事実が白日の下に晒されること間違いなし。血糖値を測り何で上がり何が上がらないのか知ることが重要なんだとリンさんは思いますよ。

最後まで読んでいただきありがとうございます。










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