厳格なヴィーガンが抱える栄養学の問題点




おはようございます。リンさんです。

ホリエモンこと堀江貴文さんが菜食主義をこき下ろして物議を醸したのが最近の話ですね。本意とか真意とかはともかくとして、議論の種になるというのは羨ましい限りです。そういった話題性を作り出せる事こそ才能と呼ぶんでしょう。

そうなるとキングコングの西野さんもそんな感じなんですけど、彼は更に鼻につく感じもビジネスに出来るから素晴らしいですね。

なりたいか・なりたくないかと聞かれれば、なりたくはないんですけど。

ヴィーガンの栄養学的な失敗

動物性たんぱく質と脂質が見直され、それほど植物性に無理矢理変更するメリットは薄い事が最新の栄養学を通して明らかになってきました。

そうなると動物性に含まれる栄養素の重要性に物事がシフトするという事になります。そして、その議論はついには植物性を中心とした食生活への問題提起。

つまりはベジタリアンというライフスタイルの否定です。しかしライフスタイルとは多くの場合、それほど急に変更するのは難しいものです。

その為に動物性の栄養素を重視する他の食事法からの無用な軋轢を生み、認識を隔てる壁を形成してしまいます。

リンさんはベジタリアンはアリだと思います。ただし、厳格なヴィーガンは問題を持っていると考えています。

食事法には欠点がつきものです。常識的に理解されない、食事として無理があるなど色々です。ヴィーガンの問題点は最新の栄養学に照らし合わせた場合、栄養素が全く足りないという事です。

栄養を満たす事が心身の安定を促す為に必要な最低条件であるという事が、今の栄養学のトレンドです。もっと言ってしまうと、栄養を満たす事を考えれば病気に対する大きな自衛手段になるという事です。

では、ヴィーガンが栄養学的に抱える問題とはどのようなものなのでしょうか? 人体に適切な栄養を満たすと考えた場合、どんな栄養素に不足が見られ、どのように満たせばいいのか。

そこんとこを考察しようと思います。

① 鉄の欠乏

鉄は人体にとって欠かせない栄養素です。と言っても目に見えるような変化が訪れるような類のものではない為、必要と言われてもちょいと困るというのが実情です。

ヴィーガンの食事で鉄が不足する最大の原因は、鉄を多く含む食品を極端に食べなくなる事です。

では鉄が大切だとする根拠は何だろうという話になります。

鉄は人体の代謝全般に関わってくる物質です。この代謝全般とは誇張ではなく、摂取した食事の消化、筋肉を用いた動作、脳の情報処理、果てには精神の安定作用にまで関わってきます。

こういった代謝を行う為に必要な手数料、あるいは必要な栄養素を身体中に運ぶたんぱく質を維持する為に鉄を必要としています。

金属と聞くと身体に多く残るのは良くないイメージを持っていますが、それは人体にもともと存在しない重金属などが蓄積した場合に限ります。

最新の栄養学では鉄欠乏の深刻さを重点課題としています。今の日本にある鉄不足は貧血によって判断するという基準は時代遅れとなっており、体内にどれだけ鉄が貯め込まれているのかを示す貯蔵鉄・フェリチンを参考に鉄欠乏を判断します。

このフェリチンが100ng/mL以下であると鉄が不足していると判断されます。この数値を満たす日本人女性はほぼ存在しないというのが現実です。また、深刻な鉄欠乏によりフェリチンが1桁になっている女性も多くなっています。

鉄を失う機会が男性よりもはるかに多い女性は、鉄の摂取に関して気を配る必要があります。鉄を失う機会の最たるものが生理による定期的な出血、出産による胎児への大量の鉄移行です。

鉄による代謝が滞ってしまうと起こる不定愁訴は、鉄が足りない場合に起こる代謝の低下の数だけ存在しますから、その量は膨大なものになります。

特に心的な不調のほとんどは栄養素がきちんと代謝されない状況、つまり鉄不足に起因しています。

② 動物性たんぱく質・脂質の枯渇

人体の代謝を家の建設に例えると、鉄は材料の供給を円滑にする要素です。そして円滑に運べるようになった道路の上を走って目的の場所まで届けられる材料がたんぱく質と脂質です。

特に動物性たんぱく質と脂質が重要とされるのはその利用効率の高さです。人類が草食であるならば植物が最も理にかなった栄養素でしょう。しかし本来、人類は肉食です。ひいき目に判断しても肉食が主食の雑食です。だから人類の肉体は動物性の栄養素で最大効率を出せるように設計されているわけです。

常に食事で最高の栄養が身体に供給されている場合、ヒトはたんぱく質で肉体を修復し、脂質でホルモンを活性化させ、残った脂質をエネルギーとしています。

糖質を摂取する場合は非常に稀で、だからこそ人体は糖質摂取によって大量の体脂肪を合成します。その体脂肪は飢餓を乗り越える為に消費される為に人類生存の大きな利点となりました。

今の時代は、体脂肪を貯める機会だけが増え消費する機会が極端に減少してしまった為に、その結果として肥満が世界的な問題となっています。

これは人体に適した栄養素を摂取せずに、生き残る為に摂取していた栄養素をメインエネルギーにしたので、消費ではなく貯蓄に身体が動いているというのが原因です。

その状態を端的に示すのに東京タワーの建設に関する話が適しています。

東京タワーは戦後日本の復興の象徴として建設されました。つまり、その時の日本人にはどうしても完成させなければいけないものだったわけです。しかしそこで建設に必要な鉄が不足します。そこで既に作られて運用されていた戦車を解体して東京タワーの建材にしました。

通常、戦車とは国防の要でありそれを削るなんてとんでもない話です。しかし日本は戦争に敗北し、資材全てを別の国に管理されていました。

そういう非常事態だったから、国防の要である軍事力を削って、東京タワーを作っても他国からの侵略という最悪の選択肢が選ばれませんでした。

この話を人体に置き換えると、どうしても建設しなくてはいけない建物とは肉体全てであると言えます。

つまり東京タワーも戦車も人体にとっては欠かせない要素であると言えます。

そんな時に建材が不足すると人体は材料の再利用を行なっていきます。しかし再利用する時に必ず少し使えない部分が出てきて廃棄したり、使えない場所を再利用してしまって作り上げたものに不具合が出たりします。

鉄を満たして材料を運ぶ手段を確保する事。材料を大量に運ぶ為に動物性の栄養素を積極的に摂取する事。

この2点を最も効率良く満たす栄養素が動物性である為、動物性の栄養素を全く摂取しない厳格なヴィーガンには問題が発生してしまうわけです。

③ ビタミンB群の欠乏

代謝において重要な栄養素の不足がヴィーガンの大きな問題であるなら、ビタミンB群が決定的に不足する事も大きな問題になります。

ビタミンB群は水溶性のビタミンで、主に代謝や血液の増産などを行う代謝の際に必要とされる栄養素です。代謝が滞る。血液が作られない。これらは鉄の欠乏と動物性の栄養素不足と同時に作用します。そうなると全ての代謝が低下して、人体は省エネ化していきます。

不足する事で深刻な代謝障害になる為、ビタミンB群は意識して摂取しないといけません。しかし水溶性で摂取の難しいビタミンB群を、ヴィーガンはもっと困難にしてしまっています。

動物性の栄養素は当たり前の事、鉄もビタミンB群も豊富に含む食材は基本的に動物だからです。

つまり肉、魚、たまご、乳製品。厳格なヴィーガンはこれらを完全にカットしてしまいます。故に植物から得られる栄養素に限界がある事をヴィーガンを推奨する団体も理解しており、サプリメントの摂取を勧めています。

サプリメントの是非については個々の判断です。リンさん的にはお勧めしますが。しかしまずは食事で問題を解決する事が大事でしょう。

お肉を食べずに問題を解決できるのか?

ベジタリアンは植物性の摂取比率が多いので、健康を保とうとするとかなりの意識改革が必要になります。しかし、ベジタリアンはまだ多様性に富んでいます。

その中で選べる最善で健康を維持する事は可能になると考えられます。しかし、ヴィーガンはそうもいきません。厳格過ぎる故に、栄養素の多様性が無いからです。

もし、ヴィーガンの習慣を行って不調を実感しているのであれば、まずは栄養を見直してみる事が重要になってきます。

全てを変えていってしまうというのは無理がありますからね。変えようと思う意志を持って、まずは今まで信じた栄養学を見直してみるわけです。

お肉を食べる事に罪を感じるというのは、お肉となる動物が飼育され加工に至るまでの生産システムに嫌悪感を感じる為というのが最も大きいのではないでしょうか。その次は宗教上の理由であったり、つまりは殺生への嫌悪感ですね。

これらが許せないというのであれば許す必要は無いと思います。ですが、ヴィーガンの食事で身体に問題が生じているのであれば少し考えなくてはならないと思います。

その食事が合っていないのかもしれないのですから。そうなった時に大事な事は自分を許す事です。

生産システムに嫌悪感を感じる自分を恥じる必要はありません。それなら生産システムのクリーンさを自分で確かめられるようなものを突き止めて、そこから手に入るお肉を食べる事を良しとするくらいは自分を許してあげなきゃ厳しすぎます。

それを許容できないという事はそれは食事ではなく修行です。ベジタリアンを選ぶ事が主義を貫く事であるなら誰にも止められる権利はありません。

しかしヴィーガンやベジタリアンそのものに主張というものが存在せず、現在不調を感じているのであれば話は別です。栄養を考え直しましょう。

ですが、それですら自分で変える事を選ばなければならないわけです。ちょうど自分自身でヴィーガンを選んだ時のように。

この記事が栄養を考え直す機会となれば幸甚です。最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます。










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